第182回 新堂冬樹著『直木賞を取らなかった男』

新堂冬樹著『直木賞を取らなかった男』(光文社)を読む。

新堂冬樹さんの作品は書店で何度も見かけるが、これまで読んだことはなかった。
今回、初めて読んだ。

これは自伝的な作品らしい。
新人作家の日向誠は、編集者の磯川諒介の強いすすめで、あえて直木賞をあきらめ、売れる作家への道を選択する。
ここから、売れっ子作家としての人生が始まる。

「直木賞を取れなかった男」ではなく、自らの意志で「直木賞を取らなかった男」になった日向。
長年にわたる日向と磯川の友情が美しい。 ラストまでぐいぐい読ませる作品だった。

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