昨日書店に行ったら『現代用語の基礎知識 2023』が平積みになっていた。
そういえば、そんな季節なのだなと思った。
学生時代からしばらくの間、毎年年末になると、『現代用語の基礎知識』、または同じような雑誌を買っていた。
類書としては、集英社の『イミダス』、朝日新聞社の『知恵蔵』があった。
どれも持ち帰り用に専用のビニール袋がついていた。
毎年11月なると、書店にはこの三種類が並んで平積みされる。その風景を見ると「もうすぐ一年が終わるのだな」と思ったものである。
昭和から平成になったばかりの頃だ。
当時、今年は「どれにしようかな」と悩みつつ、買ったものだ。
店先で悩むのも楽しかった。
実は、中身にそれほどの違いはない。
先発の『現代用語の基礎知識』がやや硬派な印象。『イミダス』が少し軟派、『知恵蔵』がその中間といった感じ(あくまでも、個人的な感想です)。
この3冊は、『広辞苑』くらいの分厚さがあって、これらが平積みされている風景は、なかなか圧巻であった。
これらの雑誌の存在はすっかり忘れていた。
ネットで調べてみたら、『イミダス』と『知恵蔵』は2006年11月で廃刊となったようだ。
今の時代、何でもネットで簡単に調べることができる。
『イミダス』と『知恵蔵』の廃刊は時代の流れなのだろう。
そのような中、『現代用語の基礎知識』はスマホが普及した令和になっても、まだがんばっている。これはなかなかすごいことだ。
ただし、ページは以前の半分以下になっている。
「昭和は遠くなりにけり」である。