2023年7月24日の東京新聞「あの人に迫る」は、文化放送アナウンサーの斉藤一美さんのインタビュー記事、担当は秋田耕平記者だった。
たいへん読み応えのある記事だった。
私は、ラジオは文化放送を聴くことが多い。
文化放送には「ライオンズナイター」という番組があり、斉藤アナは長年、埼玉西武ライオンズの試合を担当されていた。
ライオンズ愛あふれる、絶叫調の実況は、ライオンズファンにとっては本当にありがたいものだった。
関東地方のライオンズファンで斉藤アナを知らない人はいないと思う。
その斉藤アナは、2017年4月にプロ野球の実況を離れ、5年間、報道番組を担当された。
この番組の中で、時の権力に忖度しない、鋭い視点でニュースを紹介されていた。そこがたいへん魅力的だった。
全国紙やテレビのキー局などの大手メディアが、政権に忖度し、真実を伝えなくなってゆく中、斉藤アナの担当された報道番組は貴重な存在だった。
報道番組を担当する際に、「スポーツに戻る気は一切捨てて、報道に骨をうずめる覚悟」でやっていたそうだ。
そして、その報道番組を離れるときは、「本当に断腸の思い」だったそうである。
私も、斉藤アナが報道番組を辞めると聞いたときは本当に残念だった。
斉藤アナは、今年からまたスポーツ実況に戻られた。
絶叫調の「斉藤節」は健在である。
そして、「報道を五年間やって、視野が広くなりました」と語られているように、さらに進化した実況になっていると感じる。
斉藤アナは、「実況に限らず何でもやりたい」と語り、「準備を怠らずに、もうできないと思う日まで、どんなしゃべりの仕事でも受けられるようにしたいと思っています」とインタビューを締めくくった。
魅力的な斉藤一美アナをこれからも応援します。
そして、より多くの方に斉藤アナを知ってほしいと思う。