今日の下野新聞に「真岡北陵高再編 介護福祉科存続へという記事があった。
昨年7月、県教委は第3期県立高校再編計画案を発表した。
真岡工業高と真岡北陵高を統合し、真岡工業高の校地を使用するという案だった。
この計画を知った時、かなり驚いた。
私は真岡高と真岡女子高が統合されるのではないかと思っていたからだ。
7月発表の時点では、真岡工業高と真岡北陵高が統合され、その際に、真岡北陵高にある介護福祉科を廃止、かわりに益子芳星高に福祉コースを導入するというものだった。
この案に対して、地元真岡市や医師会が反対し、存続を求める要望書や署名が相次いでいたという。
福祉コースは介護福祉科と比べて、介護福祉士の資格を取得するまでに年数が長くなってしまい、そうなると介護の現場で大きな問題となってしまうからだ。
芳賀郡市医師会は1万1千人分以上の署名を集め、県教育長に提出したそうだ。
真岡北陵高の介護福祉科の現在の定員は30人、それが20人と減らされるものの、統合される新しい高校に存続されることになった。本当に良かったと思う。
私自身、父のことで介護福祉士さんたちにはたいへんお世話になり、とても感謝している。
当初の計画通り、真岡北陵高の介護福祉科が廃止となってしまったら、現在でも十分ではない介護福祉士の数がさらに不足して、介護の現場はたいへんなことになっていただろう。
今回、市民が声を挙げて行動すれば政策が変わるということが証明された。
これは市民の政治参加である。
市民の切実な思いを受け入れ、当初の計画を見直してくれた県教委に感謝したい。
国も、国民の声に対して謙虚に耳を傾けてくれれば、「聞く耳」を持ってくれればと思った。