以下は下野新聞(2024年7月21日)に掲載された拙文です。
マイナ保険証の関連情報共有を
先日、後期高齢者の母が、薬局の窓口で「12月からこれまでの保険証は使えなくなるので、次回からマイナ保険証を用意するように」と言われたそうだ。薬の入った袋には同様のメッセージが書かれていた。
マイナ保険証の安全性に疑問を感じている国民は多く、今年の5月時点での利用率はわずか7.73%だった。国はマイナ保険証促進のために217億円を計上し、マイナ保険証の利用者を増やした病院には最大で20万円、薬局には10万円の支援金を出すとしていた。それでも利用者が増えないため、先月、この金額をそれぞれ倍にすると発表した。
マイナ保険証を持たない人には、現行の保険証のように使える「資格確認書」が交付されることになっている。国や医療機関、薬局は、これらの情報も患者に積極的に伝えるべきだと思う。