以下は東京新聞(2024年9月19日)に掲載された拙文です。
負担少ない樹木葬 魅力
9月6日特報面「樹木葬25年」を読んだ。樹木葬を考案したのがお寺の住職さんで、すでに25年の歴史があるという。地元にも樹木葬を始めた寺院があり、新聞の折り込みチラシが入ってくる。
以前、神社が管理する樹木葬の墓地を見学したことがある。墓地は自然が豊かで静かな場所にあり樹木葬も良いのかもしれないと思った。価値観が多様化し、「墓は家族が守るもの」という感覚が薄れてきた。少子化、人口減少が進み、費用が安く、遺族の負担が少ない樹木葬は魅力的だと思う。
ただ、一つだけ気になったことがある。長い年月で大きくなりすぎた木はどうなるのだろうか。生前、父が庭に植えた木々が、予想以上に大きくなりすぎて途方に暮れている者としては、非常に気になるところである。