今回のTBSのドキュメンタリー番組「情熱大陸」は、2夜連続のスペシャル放送だった。
密着取材された人は、元メジャーリーガーのイチロー氏である。
現在、イチロー氏の肩書は、「マリナーズ会長付特別補佐インストラクター」。
51歳のイチロー氏は、現在も現役時代とかわらないトレーニングを続けている。
松井秀喜氏(50)との対談がおもしろかった。
イチロー、松井の両氏は、すべてがデータ化、数値化され、選手が自分の頭で考えなくなってしまったメジャーリーグの野球は退屈でつまらないと言う。
そして、日本のプロ野球がメジャーリーグの野球のようになってしまうことを恐れていた。
数値化できないもの、感性を大切にする両氏は、さすがだと思った。
一流のスポーツ選手は「芸術家」でもあるのだ。
現在、イチロー選手は高校生の指導も行っている。
高校生たちに、以下のようなことを話していた(内容は正確ではありません)。
自分の指導で、野球が上手くなってくれるのはうれしい。
でも、自分はそれよりもっと先を考えている。
君たちには人の痛みがわかる人になって欲しい。
つまり、「野球を通して、人間としても成長して欲しい」ということだろう。
まったく同感だ。
私も、日々の学習指導を通して、子どもたちには「人として成長して欲しい」と願っているからだ。
今回の「情熱大陸」は予想以上におもしろく、学びも多かった。