第144回 イチローさん、すごい!

今回のTBSのドキュメンタリー番組「情熱大陸」は、2夜連続のスペシャル放送だった。

密着取材された人は、元メジャーリーガーのイチロー氏である。

現在、イチロー氏の肩書は、「マリナーズ会長付特別補佐インストラクター」。

51歳のイチロー氏は、現在も現役時代とかわらないトレーニングを続けている。

松井秀喜氏(50)との対談がおもしろかった。

イチロー、松井の両氏は、すべてがデータ化、数値化され、選手が自分の頭で考えなくなってしまったメジャーリーグの野球は退屈でつまらないと言う。
そして、日本のプロ野球がメジャーリーグの野球のようになってしまうことを恐れていた。

数値化できないもの、感性を大切にする両氏は、さすがだと思った。
一流のスポーツ選手は「芸術家」でもあるのだ。

現在、イチロー選手は高校生の指導も行っている。
高校生たちに、以下のようなことを話していた(内容は正確ではありません)。

自分の指導で、野球が上手くなってくれるのはうれしい。
でも、自分はそれよりもっと先を考えている。
君たちには人の痛みがわかる人になって欲しい。

つまり、「野球を通して、人間としても成長して欲しい」ということだろう。

まったく同感だ。

私も、日々の学習指導を通して、子どもたちには「人として成長して欲しい」と願っているからだ。

今回の「情熱大陸」は予想以上におもしろく、学びも多かった。

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