子どもとデジタル教育について

以下は下野新聞(2025年1月6日)に掲載された拙文です。

デジタル教育の負の面考えたい

コロナ禍を経て教育のデジタル化が進んだ。学校では学習用端末が1人1台与えられている。2025年度からは中学校でも新しい教科書が使用されることになり、これまで以上にデジタル化が進むだろう。

もちろん、動画や音声が加わることで内容の理解が深まるというメリットはある。しかし、教育のデジタルが進みすぎるとマイナス面もたくさんあるのだ。実際、デジタル教育先進国のスウェーデンでは、子どもたちの学力低下が深刻で、紙の教科書の復活が叫ばれているそうだ。

全体的な傾向として、子どもたちの読解力や漢字を書く力、集中力などが低下していると感じる。教育の基本は「紙の本を読む」「紙の辞書を引く」「鉛筆で紙に文字を書く」だ。デジタル社会が進む今こそ、「子どもとデジタル教育」について考えてゆきたいと思う。