以下は東京新聞(2025年7月3日)に掲載された拙文です。
デジタル教育 見直しを
6月18日「考える広場」の「デジタル教育のひずみは?」を読み、教育学者の児美川孝一郎氏の意見に共感した。小中学生対象の学習塾を約30年間やっているが、昔の子どもたちと比べて、読解力や思考力、集中力や忍耐力の低下を感じる。
特に、コロナ禍後に大きく変化したと思う。理由はいろいろあるだろうが、交流サイト(SNS)の利用時間の増加、学校でのデジタル教育の比重の高まりなどが大きな理由ではないか。
成長過程にある子どもにとって、紙の本を読む、紙の辞書で調べる、鉛筆を使って文字を書くことはとても大切だ。私は、保護者や子どもたちに「デジタル教育のマイナス面」を折に触れて伝えている。国は、効率優先の姿勢を改め、GIGAスクール構想を早急に見直すべきである。