一番好きな外国人の作家は、サマセット・モーム(1874~1965)である。
モームの作品は、学生時代の頃から20代にかけて熱心に読んだ。
今回、モームの作品を久しぶりに再読した。
読んだ本は、生方昭夫編訳の『モーム短篇選(上)』(岩波文庫)である。

上巻には6つの短編が入っている。
内容をすっかり忘れていたので、とても新鮮な気持ちで読むことができた。
モームの魅力は、そのストーリーの巧みさである。
最初はちょっと読みにくいかもしれないが、物語の世界に入るとページを繰るのが止まらなくなる。
そして、最後はあっと驚く鮮やかなオチで終わるのだ。
モームのもう一つの魅力は、皮肉な人間観察だ。
地位や名誉、世間体を第一に考える人間、いわゆる「俗物」に対しての痛烈な皮肉は読んでいて気持ちがいい。
上巻を読み終えたので、これからは下巻を読む予定だ。
モームの短編はたくさんあるので、1日に1~2作品のペースで再読してゆきたいと思う。
