第229回 池田功著『啄木 新しき明日の考察』

池田功著『啄木 新しき明日の考察』(新日本出版社)を読む。

大逆事件(1910)時の啄木の思想や行動を詳しく知りたかったのでこの本を読むことにした。

私にとって、歌人といえば石川啄木。
啄木は一番好きな歌人だ。

啄木は26歳で亡くなるのだが、文学の活動期間はわずか10年ほど。
この間に、彼の思想はどんどん進化してゆく。

池田功氏は本書で、啄木は「世間的には評価されない人間に対して憐憫の情を持ち、そのことをきちんと表現している」と述べている。
そのようなところが啄木短歌の魅力なのかもしれない。

『啄木 新しき明日の考察』は、とても興味深い一冊だった。
この後は、同じ著者による『啄木日記を読む』(新日本出版社)を読むつもりである。