池田功著『啄木日記を読む』(新日本出版社)を読む。

啄木といえば、ローマ字で書いた『ローマ字日記』が有名であるが、私は『ローマ字日記』をちゃんと読んだことはない。
いつか読もうとは思っているが、まず『啄木日記を読む』を読んで予習することにした。
啄木は本当は小説家になりたかったのだが、残念ながら啄木の小説の評価は低い。
一方、不満や不安を吐き出すようにして作った短歌は天才的におもしろい。
そんな啄木だが、彼の日記も短歌同様、非常に高い評価を得ている。
文学者・文芸評論家のドナルド・キーンは、『続 百代の過客 下 日記にみる日本人』(金関寿夫訳・朝日選書)で以下のように述べている(『啄木日記を読む』からの孫引き)。
明治時代の文学作品中、私が読んだかぎり、私を一番感動させるのは、ほかならぬ石川啄木(1887~1912)の日記である。近代文学とは本質的に小説であり、またとくに明治文学とは、なによりも森鷗外や夏目漱石の傑作だろう、と考える人たちにとっては、私の意見は、あるいは意外に響くかもしれない。
ドナルド・キーンがこのように言っているのだから、啄木の日記は相当なものなのだろう。
『啄木日記を読む』で予習をしたので、近いうちに啄木の日記を読んでみようと思う。
