第70回 「文晁と北斎」展

栃木県立美術館で開催中の「文晁と北斎」展が明後日の24日に閉幕する。

10月28日、私はこの展覧会に行ってきた。
もちろん、すばらしい絵を画集で見るのも良いけれど、やはり本物は違う。
ガラス越しとはいえ、圧倒的な力を感じ、エネルギーをもらえるのだ。
開催中、あと1回くらい行こうと思っていたが、都合がつかず、どうやら行かないで終わりそうである。
それでも、谷文晁と葛飾北斎の肉筆画や版画を生で見ることができたことは今年の収穫だった。
北斎は版画が有名だが、肉筆画もとても良かった。

10月20日に父が急逝し、24日に葬儀・告別式を行うことになった。
いろいろなことを短期間で決めなければならず、また、葬儀が終わってもすべきことが次々と出てきて、かなり大変だった。
心身ともに疲れ切っていた時期に、半日だけでも浮世のあれやこれやを忘れて文晁と北斎の作品に没頭できた。本当に救われた気がした。

「文晁と北斎」展に再度足を運ぶことはできないが、購入した図録を見て楽しみ、行った気になろうと思う。

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