2023年に公開された映画「銀河鉄道の父」を観た。
原作は門井慶喜さん。
門井さんは同名の小説で直木賞を受賞された。
宮沢賢治を菅田将暉さんが、賢治の父を役所広司さんが演じている。
現代では、宮沢賢治を知らない日本人はいないと思うが、生前の賢治は無名だった。
賢治が有名になったのは死後のことだ。
日本の文学史に名を残す賢治だが、生きている間は「ニート」だった。
しかも、かなり思い込みが激しく、「困ったちゃん」だった。
家族は本当に大変だったと思う。
そんな賢治を、家族は彼の才能を信じ、あたたかく見守った。
なかなかできないことだと思う。
私は父親の視点で観ていたので、「困った息子だな」と何度もため息が出た。
128分と少し長い作品だが、最後まで飽きずに観ることができた。
オススメの作品である。
かなり昔のことになるが、岩手県花巻市にある宮沢賢治記念館や羅須地人協会(岩手県立花巻農業高等学校内にある)に行ったことがある。
また、盛岡市の賢治ゆかりの地を訪れた。
その時、「岩手には今も賢治が生きている」と感じた。
令和になった現在も、きっとそうだと思う。 久しぶりに賢治の作品を読んでみよう。