野﨑まど著『小説』(講談社)を読む。

この小説は、今年の本屋大賞の3位になった作品。
主人公の内海集司は子供の頃から本が好きで、ひたすら本を読む。
友達は一人もいなかった。
そんな少年だったが、小学六年生のときに、外崎という少年と友達になる。
外崎は、内海集司の影響で、本の世界にのめり込んでゆく。
その後、彼らは小学校の近くに住む作家の「髭先生」と知り合い、交流を深めてゆく。
物語の途中までは本当におもしろかった。
その後ファンタジー色が強くなって、正直なところ、ついていけなくなった。
個人的には、途中までの雰囲気で結末までいってほしかったと思う。
「小説を読む」ということを突き詰めた小説。
いろいろと考えさせられる小説ではあった。