第135回 三宅香帆著『なぜ働いていると本が読めなくなるのか』

三宅香帆著『なぜ働いていると本が読めなくなるのか』(集英社新書)を読む。

今年の4月に出版されて、かなり話題になっている本である。

「まあ、確かにそうだよね」という感想。

「最終章『全身全霊』をやめませんか」がとくに印象に残った。

日本人には、そしてアメリカ人にも、「燃え尽きることがすばらしいこと」という価値観がある。
著者は、仕事、高校野球、箱根駅伝、情熱大陸などを例に挙げる。(P250)
そして、燃え尽き症候群、バーンアウトの行き着く先は鬱病に至ると言う。

確かにそうなのかもしれない。
ではどうすればよいのか?

著者は、「働きながら本を読める社会をつくるために」、「半身で働く」こと、それが可能な社会にしようと提唱する。(P266)

著者が提唱するような社会になれば、それはすばらしい。
しかし、日常的に読書する人が減りつつある現代、「半身で働く社会」になったとして、人々は読書するようになるのだろうか?

それはまた別の話である。

第134回 映画「銀河鉄道の父」

2023年に公開された映画「銀河鉄道の父」を観た。

原作は門井慶喜さん。
門井さんは同名の小説で直木賞を受賞された。

宮沢賢治を菅田将暉さんが、賢治の父を役所広司さんが演じている。

現代では、宮沢賢治を知らない日本人はいないと思うが、生前の賢治は無名だった。
賢治が有名になったのは死後のことだ。

日本の文学史に名を残す賢治だが、生きている間は「ニート」だった。
しかも、かなり思い込みが激しく、「困ったちゃん」だった。
家族は本当に大変だったと思う。
そんな賢治を、家族は彼の才能を信じ、あたたかく見守った。
なかなかできないことだと思う。

私は父親の視点で観ていたので、「困った息子だな」と何度もため息が出た。

128分と少し長い作品だが、最後まで飽きずに観ることができた。
オススメの作品である。

かなり昔のことになるが、岩手県花巻市にある宮沢賢治記念館や羅須地人協会(岩手県立花巻農業高等学校内にある)に行ったことがある。
また、盛岡市の賢治ゆかりの地を訪れた。
その時、「岩手には今も賢治が生きている」と感じた。
令和になった現在も、きっとそうだと思う。 久しぶりに賢治の作品を読んでみよう。

塾生のみなさんへ 期末テストに向けてがんばろう!

今月中旬から下旬にかけて、真岡東中・益子中・七井中は期末テスト(定期テスト)があります。

定期テストに向けて、11日(月)から自習室を開放します。

「家では集中して勉強できない」という人は、積極的に自習室を利用して下さい。
利用したい場合は、必ず連絡して下さい。

また、11月17日(日)に「期末テスト対策学習会」を実施します。
詳しくは、配付した案内を見て下さい。

今年最後の定期テストです。
今までで一番良い順位をとれるように、がんばりましょう!

※田野中対象のテスト対策学習会は、12月8日(日)に行う予定です。

三者面談会が終わりました

11月6日に本年度2回目の三者面談会が終わりました。
お忙しい中、ご参加いただきましてありがとうございました。
短い時間でしたが、各自の課題や今後の方針などを話すことができました。

今回は、通常の内容に加えて、「スマホとのつき合い方」「読解力を強化するための方法」「勉強を習慣化することの大切さ」「定期テスト対策」など、4つの項目についてお話させていただきました。
成績を上げるためには、どのような生活をするかが大切です。
この機会に、お子さんの日頃の生活を見直していただきたいと思います。

三者面談会期間中に限らず、いつでも面談を行います。
ご質問、ご相談などがあればご連絡下さい。

第133回 何度も観返す三谷幸喜作品

劇作家・脚本家・映画監督である三谷幸喜さんの作品が好きで、三谷さんの作品をよく観ている。

計算され尽くした伏線、そして笑いとペーソスが三谷作品の魅力だ。

少し前だが、「THE 有頂天ホテル」と「ザ・マジックアワー」を観返した。
これらの作品は何度も観ているが、何度観てもおもしろい。

先日、「THE 有頂天ホテル」と「ザ・マジックアワー」に出演されていた西田敏行さんがお亡くなりになった。
この2作品で西田さんはとても重要な役をされていて、「やっぱり西田さんはすごいよね」と妻と話していたところだった。

西田さんは存在感たっぷりで、西田さんが画面に出ているだけでおもしろい。

西田さんの御冥福をお祈り申し上げます。

「THE 有頂天ホテル」と「ザ・マジックアワー」と続けて観て、今はNHK大河ドラマ「真田丸」を観返しているところ。

「真田丸」については後日書きたいと思います。

第132回 島本和彦著『アオイホノオ』

島本和彦さんの『アオイホノオ』(小学館)を読み続けている。

先日、書店に入って漫画の棚を見ていたら第29巻と30巻が並んでいたので購入。
続けて2冊読んだ。

1980年代初頭、漫画家を目指していた芸大生の主人公・焔燃(ホノオモユル)がプロの漫画家を目指す。
ギャグを交えた熱血漫画だ。

「この物語はフィクションである。」と書かれているが、主人公は島本和彦さんである。

あだち充さんや高橋留美子さんが実名で出てくる。
1980年代の熱気が伝わってきて楽しい。
漫画家の生活や出版社の事情なども知ることができて、とても興味深い。

2014年にはテレビ東京で、柳楽優弥さんが主演でドラマ化された。
このドラマは漫画に忠実でとてもおもしろかった。

プロデビューして間もないホノオモユル。
アシスタントのマウント武士(女性)が登場し、彼女と共にモユルの熱き闘いは続く。

第31巻は2025年初頭に発売されるらしい。
今から楽しみである。

第131回 プロ野球 再編ストから20年

以下は下野新聞(2024年10月11日)に掲載された拙文です。

消滅危機脱した球団経営に感慨

先日の本紙に「プロ野球 再編スト20年」という記事があった。あれから20年が経過したと思うと感慨深いものがある。

当時のプロ野球は、人気球団の巨人を中心に回っていて、パ・リーグの球団経営は非常に厳しかった。セ・パのリーグ格差も大きかった。しかし、プロ野球再編問題を機に、パ・リーグの全球団はリーグ全体を盛り上げようと協力関係を強めた。球団のいくつかは地方に本拠地を移し、地元に愛される球団となった。

私はパ・リーグのある球団を応援していて、年に数試合は現地観戦している。以前は、土日祝日の試合であっても当日にチケットを買うことができたが、最近はそれも難しくなった。リーグ消滅、球団消滅の危機から現在の人気まで盛り返したパ・リーグとパ・リーグ球団からは、大いに学ぶことがあると思っている。

2学期生募集中!(小6生・中1生・中2生)

尚朋スクールは、小手先のテクニックではない、「物事の本質を見抜く力」を養い、「受験で終わらない学力」を身につけさせたいと考えております。

無料の体験入塾も行っています。
お気軽にお問い合わせ下さい。

「中2クラス」は1名のみの募集です。(10月4日現在)
お早めにお問い合わせ下さい。

積極的に自習室を利用して下さい

中学3年生を対象に、自習室を開放しています。

「家では集中して勉強できない」という人は、積極的に利用して下さい。
昨日も数名が塾に来て、がんばっていました。

自習室利用については、塾通信「Step By Step 10月号」(第338号)を見て下さい。

定期テスト、おつかれさまでした

今年の2学期第1回目の定期テストは、益子中と七井中が9月中旬、田野中と真岡東中が10月3日と4日にありました。
そのため、当塾のテスト対策学習会は2回に分けて行いました。

やっと今日、定期テストが終わりました。
塾生のみなさん、おつかれさまでした。

テストは終わった後が大切です。
しっかりと復習しておきましょう。
分からないことがあれば、どんどん質問して下さい。

次のテストに向けて、受験生は受験に向けて、がんばってゆきましょう!