本日は県立高校・一般選抜の合格発表日でした。
今年も当塾の塾生は全員が第一志望校に合格しました。
第27期生のみなさん、合格おめでとうございます!
投稿者: shoho-school
新中1生の保護者の皆様へ
新中1生は、中学校生活が始まる前の3月~4月入塾がオススメです。
「中学校に入ると部活動もあるので、中学校生活に慣れてから入塾させよう」「勉強についていけなくなってから塾を考えよう」とお考えの方もいらっしゃいます。
当塾の授業は「先取り学習(学校の予習)」です。
学校の少し先を学ぶことで、心に余裕を持って中学校に通うことができます。
毎年、「もっと早く入塾させれば良かった」「大変だと思ったけれど、最初から尚朋スクールに入塾させたので順調に中学校生活をスタートすることができた」などの感想をいただきます。
当塾では、中学校生活の心構えや自主学習のやり方なども指導します。
中1の最初から当塾に入塾することで、勉強面で自信がつき、精神面でも余裕が出てきます。
是非、当塾の授業を体験して下さい。
お気軽にお問い合わせ下さい。
3月25日から新学期が始まります!
当塾の新学期は3月25日(月)に始まります。
現在、新学期生、体験入塾生を募集しています。
新年度を機に、「がんばってみよう」「自分を変えたい」「仲間と共にがんばりたい」と考えている人は、是非、尚朋スクールにご入塾下さい。
まずは「授業を体験してみたい」という人も大歓迎です。
お気軽にお問い合わせ下さい。
ご連絡をお待ちしております。
第87回 新訳『歴史とは何か』
E.H.カー(1892~1982)の『歴史とは何か』(清水幾太郎訳、岩波新書)は、はるか30数年前、学生時代に読んだ。
「史学科の学生なら読まなければならない本、読んで当然」と言われていたので、古本屋で100円で買って読んだのだ。
読んだけれども、中身はほとんど残っていない。
せいぜいが以下の一文である。

歴史とは歴史家と事実との間の相互作用の不断の過程であり、現在と過去との間の尽きることを知らぬ対話なのであります。
この『歴史とは何か』の新訳が2022年に出たので、手に取ってみた。
近藤和彦訳の新版は371ページの大著。
実は、興味を持って読んだところは今回新たに付け加えられたカーの「自叙伝」と「略年譜」だった。
今回も、分かったようで分からない。
30数年前に読んだ時と同じような感想というところが情けない。
本当に、歴史とは何なのだろう?
第86回 九段理江著『東京都同情塔』
第170回芥川賞受賞作、九段理江著『東京都同情塔』を読む。

作者が「全体の5%くらいは生成AIを使っている」と発言し、文学界以外でも議論になっている作品だ。
正直、直木賞受賞の2作品と比べて読みにくいと思った。
これは芥川賞が「純文学」というジャンルの新人賞なので仕方ない部分ではある。
『東京都同情塔』の舞台は日本の近未来。
この物語は、現実とは違って、東京オリンピックはパンデミックの中、たくさんの犠牲者(死者)を出しながら2020年に開催される。
新国立競技場は、当初の計画であったザハ・ハディド氏が設計したものとなっている。
物語の日本社会は、異常なほどの寛容社会になっていた。
岡田斗司夫氏がいうところの「ホワイト社会」だ。
現実世界の日本もその方向に進んでいると思う。
「犯罪者」は「同情されるべき人々」で、彼らが快適に過ごす施設「シンパシータワートーキョー」(通称、東京都同情塔)が建設されている。
ジョージ・オーウェルのディストピアSF小説『1984』が頭に浮かんだ。
犯罪者にとって、「シンパシータワートーキョー」内はユートピアである。
好きな服を来て、好きな本を読んで、好きな映画を視聴して、快適に過ごせる。
しかし、実は完全な自由は与えられてはいない。
使用できない言葉があったり、自由に思考できなかったりする。
ここで暮らす人々は、使用禁止用語の存在自体忘れてしまっている。
ユートピアは、見方を変えればディストピアである。
『東京都同情塔』は難解な小説だった。
ちゃんと理解するためには、何回か読み返す必要がある。
時間を置いて、また読み返してみようと思う。
評判通りのすごい小説だったが、何かもやもやしたものが残った。
やはり芥川賞受賞作だからなのかもしれない。
中3生 「入試直前対策」を行います(無料)
本日より、一般選抜受験者を対象に「入試直前対策」を行います。
尚朋スクールは、3月2日(土)・3日(日)も含めて、入試前日まで全力でサポートしてゆきます。
一般選抜組のみなさん、最後までがんばってゆきましょう!
第85回 河﨑秋子著『ともぐい』
河﨑秋子著『ともぐい』(新潮社)を読む。
この作品は第170回の直木賞の受賞作だ。
新聞や雑誌の書評などでかなり評判が良かったが、まったくその通りのすばらしい作品だった。

舞台は明治後期(日露戦争直前)の北海道。
主人公は猟師の「熊爪」という男だ。
「熊爪」は自然と共に生きる。
その生き方は、人間というよりも獣のようでさえある。
力強い文体で、最初から物語にぐいぐい引き込まれた。
詳しい内容は差し控えるが、当初の予想を裏切り、物語は驚きの結末を迎える。
いくつかの書評でその結末(熊爪の死)が衝撃だったと書かれていたが、本当にそうだった。
昔の猟師の生き方、野生動物の生態なども知ることができて興味深かった。
私は知らなかったのだが、河﨑秋子さんの「動物文学」は以前から定評があったようだ。
これから河﨑さんの過去の作品を読んでみようと思う。
第84回 立川談四楼著『談志が死んだ』
1月21日の東京新聞に、落語家の立川談四楼師匠のインタビュー記事が載っていた。
それを読んで、立川流の弟子たちの対談集『談志が死んだ ~立川流は誰が継ぐ』(講談社、2003年)を読み、その流れで談四楼師匠の『談志が死んだ』(新潮社、2012年)を読んだ。

談四楼師匠は七代目・立川談志の高弟だ。
私は談志のファンで、談志の高座を2回見たことが自慢である。
談志のCDはよく聴くし、年末にCDで談志の人情噺「芝浜」を聴くのが恒例となっている。
談四楼師匠は小説も書く噺家さんで、たくさんの小説を書かれている。
『談志が死んだ』は、入門から師の談志の死まで、自身と談志との関係と思いを書いた小説だ。
落語界の師匠と弟子という関係は非常に厳しいもの。
しかも、師匠が個性の強い、癖のあり過ぎる、あの談志である。
当然、尊敬、憧れ、嫉妬、葛藤、憎しみ(?)など、さまざまな感情が渦巻く。
小説『談志が死んだ』では、これらのことが包み隠さず書かれている。
さすが「小説も書く噺家さん」だ。
われわれ読者は怖いものを見るような感覚で、談志と弟子たちとのあれやこれやを知ることができる。
『談志が死んだ』は、たいへん魅力的な小説だった。
1983年、談志が弟子たちを率いて落語協会を脱退し、立川流を設立したのは、談志の弟子の談四楼さんと小談志さんが協会の真打ち昇進試験に不合格とされたことが原因。
その後の立川流の活躍は見ての通りである。
今日、2024年の2月25日は、落語協会が発足してからちょうど100年の節目の日。
その日にこの駄文を書いたのは、別に狙ったわけではありません。
第83回 西田井駅
関東地方で春一番が吹いた日、真岡鐵道の西田井駅へ行った。
実は、この駅に行ったのは今回が初めてである。

今から約40年前、国鉄の真岡線に乗って高校に通っていた。
真岡駅にあるオレンジ色のディーゼルカー(キハ20型ディーゼル動車)だ。
だから、高校時代の3年間、毎日西田井駅周辺の風景は見ていた。
当時は、「おもしろい形をした池があるな」と思っていたものだ。
いつかは西田井駅へ行ってみたいと思いつつ、人生の半分以上を過ぎてしまった。
今回、車で真岡へ行く途中に西田井郵便局に寄り、その時に西田井駅へ行ってみようと思ったのである。
西田井駅は無人駅で、昭和の雰囲気が残っていると感じた。
駅のすぐ近くにある池(ため池)は「西田井駅前公園」となっていた。
私の高校時代は「暗くてうっそうとした池」という印象だったが、きれいに整備されている。
釣りをする人も何人かいて、のんびりした時間が流れていた。
私は釣りはやならいが、釣りをする人を見ているのは悪くない。
「観る将」みたいな「見る釣り」か?
落語の「野ざらし」のまくらを思い出した。

近くにこんな素敵な場所があったとは。
真岡鐵道「西田井駅」を私のお気に入りスポットに追加することにした。

特色選抜の合格内定について
当塾の現中3生(第27期生)は6人が県立高校の特色選抜に合格しました。
合格が内定したみなさん、おめでとうございます!
- 真岡女子高 1名
- 益子芳星高 2名
- 真岡工業高 生産機械科 3名
さあ、一般選抜まであと18日です。
私たち講師も、一般選抜受験生とともに最後までがんばってゆきます。