中3生 三者面談会について

お忙しい中、三者面談会(第3回目)にご参加いただきましてありがとうございました。

いよいよ追い込みの時期です。ご相談などがありましたらいつでも面談を行います。また、お電話、LINEでも対応いたします。

何かございましたら、ご連絡・ご相談下さい。

第38回 池波正太郎 生誕100年

時代小説家の池波正太郎さん(1923~90年)が誕生して、今年の1月で100年を迎えた。
東京新聞では、1月30日と31日の紙面で特集を組んでいた。
30日の記事では、作家の今村翔吾さんが池波さんに対する熱い思いを述べていた。

池波作品を愛する作家さんは多い。
とくに、歴史小説や時代小説を書く方たちは、池波さんから大きな影響を受けているようだ。

私は、池波作品のほんの一部しか読んでいないのだが、登場人物たちは人情味があって、立ち居振る舞いがスマートで、とても魅力的という印象がある。
彼らは人間や社会の表も裏も分かっていて、それでいて情に厚く、正義感が強くて、こんな人が職場の上司だったり自分の師匠だったりしたら幸せだなと思う。

新聞の記事を読んで、久しぶりに池波作品を読もうと思い、『剣客商売』の第一巻を読み返している。
60歳の剣術家・秋山小兵衛、やっぱりカッコいい。
というわけで、最近は寝床で『剣客商売』を読んでいる。

根深汁すすり池波正太郎

この句は、昔(15、6年くらい前、もっと前かも?)に作ったもの。
自分でも気に入っている句です。

第37回 「週刊朝日」休刊

国内最古の週刊誌である「週刊朝日」が今年の5月末で休刊になるそうだ。
休刊といっても実際は廃刊だろう。

「週刊朝日」の創刊は1922年、100年の歴史に幕を閉じることになる。
2012年7月~9月の平均印刷部数は約20万部であったが、昨年の同時期は約7万4千部にまで落ち込んでいたそうだ。

これまでに「週刊朝日」は何度も買って読んだことがあったが、ここ10年くらいはまったく買わなくなっていた。正直、おもしろくなくなってしまったからだ。
昨年の安倍元首相銃撃事件後、自民党議員と統一教会の問題が表沙汰になった。
「週刊文春」や「週刊新潮」がこの問題を頻繁に取り上げるようになっても、「週刊朝日」はなかなか取り上げなかったように感じた。
取り上げないどころか、この問題を避けているような印象を受けた。
もちろん、毎週チェックしていたわけではなかったが。
私個人としては、すっかり興味がわかない雑誌になってしまった。

「週刊朝日」には「山藤章二の似顔絵塾」という投稿コーナーがあって、常連さんたちのイラストが掲載されていた。
常連さんたちにはそれぞれ独特の作風があって、見ていてとても楽しかった。
実は、大学時代のN先輩はこのコーナーの常連で、頻繁に掲載されていた。
常連さんたちで合同展覧会も行っていたようで、Nさんから招待状を頂いたことがある。
その時は予定がつかず行けなかったのだが。
ネットニュースで「週刊朝日」の休刊を知り、Nさんの顔が浮かんだ。
Nさん、寂しがっているだろうな。

ネット時代なので、紙の週刊誌が生き残るのは難しいのだろう。
最近はまったく買わなくなったとはいえ、昭和生まれで雑誌とともに育った人間としては、「週刊朝日」の休刊は少し残念である。

充実した冬期講習会でした

1月5日に、中学3年生対象の冬期講習会が無事終了しました。

講習会最終日のアンケートでは全員が「講習会が役に立った」と答えてくれました(7日と8日の補講受講者を除く)。

今年もたいへん充実した講習会を行うことができました。

また、前半の受講回数が少なかった塾生を対象に、7日と8日に補講を行いました。

すでに私立高の入試が始まっています。これから県立高の入試が終わるまで、志望校合格に向けて受験生と共にさらにがんばってゆきたいと思います。

保護者の皆様は、食事や体調管理など、生活面のサポートをお願い致します。学習面に

関しては当塾にお任せ下さい。 ご相談がありましたら、いつでもご連絡下さい。

第36回 卒業生たちに元気をもらう

年末年始に卒業生たちからたくさんの元気をもらった。

一人目はS君だ。
冬期講習会前半最終日に塾に顔を出してくれた。
彼は首都圏にある難関国立大の3年生だ。
小6から卒業までの4年間、尚朋スクールに通ってくれた。
たいへんな努力家で、中学時代は常にトップクラスの成績を維持していた。
高校でも文武両道で上位にいて、大学合格時にも顔を出してくれた。
学業やサークル活動、アルバイトなどの学生生活や今後のことなどをS君らしい落ちついた口調で話してくれた。
コロナ禍で大変な状況ではあったが、充実した学生生活を送っているようで逞しさを感じた。
将来を見据えて大学院への進学を考えているそうだ。
夢を叶えるべく、これからも学業に励んでほしいと思った。

二人目は高校3年生のAさん。
1月3日、初詣の帰りにAさんのお母さんに遭った。
彼女は中3の春から1年間、尚朋スクールに通ってくれた。
中3の夏頃に、それまでよりワンランク上の高校に志望校を変更した。
担任の先生からは「無理だ、やめろ」と言われていた。
確かにその時点での学力では厳しかったが、本人の意志が固くパワーも感じたため、私は「死ぬ気でやれば大丈夫」と励ました。
それからのAさんの努力は本当にすごかった。
分からないことがあれば、粘り強く質問に来た。
授業のない日も自習室に通い、黙々と力強く勉強していた。
秋以降は「添削して下さい」と入試問題の英作文を何度も持ってきた。
家では、勉強の邪魔になるからとスマホを家の人に預けて勉強に集中した。
今回お母さんにお聞きして驚いたのだが、利き手が腱鞘炎になるくらいに勉強していたそうである。
実は、昨年のゴールデンウィーク明けにAさん本人から電話を受けていた。
高3春の時点で英検2級に合格したこと、勉強や成績、志望校のことなどを話してくれた。
高校での成績は驚くほど高成績だった。
志望校(学部も)を決め、指定校推薦での入学を考えているとのことだった。
「尚朋スクールに入って、私の生き方が変わったんです」と、うれしいことを言ってくれた。今回、お母さんからも熱い感謝の言葉を頂いた。
お母さんの話では、予定通り志望校を受験し、もうすぐ結果が出るそうである。
合格は間違いないと思う。
合格の報告に来てくれると思うので、その日を楽しみにしている。
無事合格すると、Aさんは私の大学の後輩になる。

三人目は高校1年生のMさん。
彼女は中1の冬から尚朋スクールの塾生となった。
仕事始めの1月4日、塾のポストにはMさんからの手紙が届いていた。
年賀状ではなく手紙を書いてくれたのは、我が家が喪中だと知ってのことだろう。
封筒の中には私への手紙と妻への手紙の2枚の便箋が入っていた。
Mさんらしい細やかな心遣いだ。
手紙には高校での勉強は難しいががんばっていること、中学校にはなかった部活に入り世界を広げていること、同じ高校に進学した子たちがみんな元気であること、昨年がんばった冬期講習会の思い出などが書かれていた。
さらに、当塾の中3生への激励の言葉も書かれていて大きな成長を感じた。
「近いうちに友達(卒業生)と遊びに行きたいです」と書いてあった。
もちろん大歓迎だとMさんへ返事を書いた。

尚朋スクールの卒業生たちがそれぞれの場所で一生懸命に頑張っている。
そして、私たち講師への感謝の言葉や尚朋スクールで学んだことなどを懐かしそうに話したり書いたりしてくれる。
この仕事をやっていてうれしいと思う瞬間である。

毎年、お正月や春に卒業生や保護者の方から元気をもらう機会が多い。
卒業生たちもがんばっている。
私もがんばろう。

第35回  アニメSF映画「地球へ…」

2022年の見納めの映画は「 地球 テラ へ…」だった。

竹宮惠子さんのSFマンガが原作。それをもとに映画化された作品である。
1980年の4月に公開された。

私は中学生の時に、テレビの再放送で初めてこの映画を見た。
この時の衝撃は忘れられない。

その後、何度か見たし、原作のマンガも何度か読み返した。
2007年にはテレビアニメ化もされ、それも見た。
いろいろと考えさせられる映画だ。

舞台はS.D.500年の未来の話。
人類はスーパーコンピュータ(人工知能)によって、完全に管理されていた。
人工授精によって生まれ、画一化された教育惑星で、無作為に選ばれた養親によって育てられる。
そして、14歳になると「成人検査」が行われ、それまでの記憶をすべて消される。
この検査に合格すると、健全な大人になるべく、別なステーションへ送られ、教育される。
成人検査に合格できなかったものは、ミュウ(新人類)と呼ばれ、抹殺される。

この世界観がすごい。
正直、独裁国家などでは同じようなことが行われていてもおかしくはない。
また、AI(人工知能)が進んだ現代では、映画の中のような危険性は十分に考えられる。

このような映画が1980年に作られたということに驚かされる。
ジョージ・オーウェルのディストピア小説『1984』にも通じる世界観だ。
この小説も参考にされているのではないかと思った。

この映画の登場人物たちは非常に魅力的だ。
そして、声優は当時活躍していた人たちだ。
井上純一、秋吉久美子、志垣太郎、薬師丸ひろ子、岸田今日子、神谷明、池田昌子、増山江威子、古谷徹、沖雅也の各氏。
そうそうたる顔ぶれだ。

志垣太郎さんは、昨年の12月に、同年3月に亡くなっていたことが発表され、代表作の一つに「地球へ…」が紹介されていた。

「地球へ…」は、「国家とは?」「人権とは?」「差別とは?」「共生とは?」など、いろいろなことを考えさせられる映画だ。

是非、中学生や高校生、大学生などの若い人たちに見てほしいと思う。