第46回  自信作

真岡に行ったついでに、行屋川水辺公園を歩いてきた。
言わずと知れた桜の名所である。

すでに桜のピークは過ぎ、散り始めていて、行屋川の水面にはたくさんの花びらが浮かんで、ゆっくりと流れていた。
この様を「花筏」という。

この様子をスマホで撮影し、川沿いを散策していたら、なかなか良い句が浮かんできた。
するするとできて、「これは傑作だ!」と思った。
「自分で言うな」という突っ込みが入りそうだが、本当に自信作ができたのだ。
傑作というものは、往々にしてすっとできるものなのである。
数年に一回あるかないかのことなのだが。

さっそく、LINEで妻と長男(社会人)と次男(大学生)に写真と俳句を送った。
妻からはすぐに、ギャグマンガ「磯部磯兵衛物語」のスタンプがきた。
磯部磯兵衛が親指を立てて「ぐっ!」とやっているスタンプ。

長男からは夜に、「何これ?」と返信が来たので「俳句」と言ったら、しばらくして「いい俳句だね」と返信がきた。

次男からは深夜に、「芭蕉?」と返信がきたので、「○○○○(私の俳号)」と返しておいた。私は、親指を立てて「ぐっ!」とやった。

ちなみに、妻が私の俳句を褒めることはあまりない。
その妻が褒めたくらい、今回の俳句はなかなかに良いできなのである。
野球でいったら、三塁打くらいかな。

今すぐここで紹介したいのだが、その前に新聞(ブロック紙)に投句してからにしようと思っている。
ここで発表してしまうと、未発表作品ではなくなってしまうので。
(新聞や雑誌、結社誌などに投句できるのは未発表作品のみ)。

というわけで、結果が出たらブログ内で発表します。
もしボツだったら、来年のこの時期に発表したいと思います。

いや、本当に自信作なのですよ。

第45回  新年度第一日目

3月27日(月)に尚朋スクールの新年度が始まった。
3月20日(月)に合格祝賀会を開き、その週は授業はなかったのだが、毎年この期間に新年度の準備、新入生の面談、在籍生の面談(希望者)などを行っている。
そのため、授業がないとはいえ、のんびりはしていられない。
新年度が始まり、塾生に教材やプリントなどを渡し、一週間の授業が終わって、ちょっと安心。
やっと一息できるのはゴールデンウィーク前後である。

今年の新年度初日も大忙しの一日だった。
この日は新中学1年生の数学・理科の授業のみなので私自身は授業はなかったが、いろいろあった一日だった。

授業前に、今春、無事志望校に合格した塾生と保護者様が挨拶にお見えになった。
直前期は心身を削ってがんばった子で、相当なプレッシャーを感じつつ受験勉強に取り組んでいた。
そんな彼女は、努力が実って無事志望校に合格した。本当に良かった。
ご本人もお母様も安心し、とてもうれしそうだった。
素敵なコーヒーカップと桜生八ツ橋、ありがとうございました。

塾の問い合わせが2件あり、うち1件はその日に面談を行うことになった。
当塾では、入塾時の面談をとても大切に考えている。
本人の現在の学力、性格、これまでの学習方法、生活面などをお聞きする。
その上で、当塾の指導方針、指導内容を説明するので、1件につき1時間以上かかる。
即入塾の場合は、さらに学習方法や手続きの話もするので、さらに時間がかかる。
学習塾を選ぶ、選んでいただくということに関しては、何よりもコミュニケーションが大切だと考えている。

当塾の卒業生(第26期生・新高1生)からLINEがあった。
野球部だった子で、小6の秋から入塾し、約3年半、文武両道でがんばった子だ。
彼は特色選抜で真岡高校に進学したのだが、なんと、春の大会でベンチ入りが決まったということだ。
これは本当にすごいこと。本人もとてもうれしそうだった。
もともと真岡高校の初戦は観戦する予定だったから、その旨を伝えておいた。
試合に出るかどうか分からないが、与えられた立場でチームに貢献して欲しい。
現在、当塾の高校球児は新高1生を含めて3校に5人。
今年も、都合がつけば現地に応援に行きたいと思っている。

当塾の卒業生(第23期生)から電話があった。
今春高校を卒業し、上京し4月から大学生になる子だ。
上京前に挨拶に来たいということだったので、急きょ授業終了後に会うことになった。
本人、お母さん、我々講師の4人で、1時間以上、高校時代の話や今後のこと、将来の夢、私の大学時代の話などをした。
彼女は社会問題に興味に持っていて、社会に貢献できるように勉強したいと話していた。
しっかりとした考えを持っていて、本当に立派だと思った。
高校時代は勉強が大変だったようだ。
しかし、挫けそうになったときは、中学時代の「宿題ノート」に書かれた私たち講師のコメント読み返し、自分を奮い立たせてがんばったそうである。
「先生たちのおかげで高校でもがんばれた」と言ってくれたが、「こちらこそ、ありがとう」という気持ちでいっぱいだ。
東京という広い舞台で視野を広げ、存分に活躍して欲しいと思う。
彼女の進学する大学は私の母校なので、「入学式前までに、ちゃんと校歌を覚えておきな」というどうでもよいアドバイスをしておいた。

2023年度の初日は、こんな一日だった。
交感神経が優位に立ちすぎた一日だったが、ありがたい悲鳴である。

塾生のみなさん、保護者のみなさん、新年度もよろしくお願い申し上げます!

新学期が始まります(3月27日開始)

当塾の新学期は3月27日(月)に始まります。
現在、新学期生、体験入塾生を募集しています。

新年度を機に、「がんばってみよう」「自分を変えたい」「仲間と共にがんばりたい」と考えている人は、是非、尚朋スクールにご入塾下さい。
まずは「授業を体験してみたい」という人も大歓迎です。

お気軽にお問い合わせ下さい。
ご連絡をお待ちしております。

第44回 30数年ぶり

先日、30数年ぶりに西武池袋線の大泉学園駅に降り立った。
ここは学生時代に約2年弱住んでいた街である。

今年の2月に、漫画家の松本零士さんがお亡くなりになった。
新聞やネットで松本さんの記事が出ていて、松本さんが50年以上大泉学園に住んでいらっしゃったこと、大泉学園駅北口に「銀河鉄道999」の主人公・星野鉄郎とメーテルのブロンズ像があるということを知った。
是非、いつか行ってみたいと思っていたのだ。

その日、大学生の次男とプロ野球のオープン戦(西武対楽天)に行った帰りに、西武池袋線に乗り、日が暮れつつある大泉学園駅に下車した。

私が住んでいた頃の西武池袋線は高架駅ではなかったので、すっかり変わった駅と街を見てびっくりした。
当時はなかった高層ビルがたくさんあり、私が学生時代だった頃の面影は何も残っていなかった。
星野鉄郎とメーテルのブロンズ像を見たあと、せっかくだから自分が住んでいたアパートに行ってみることにした。
当時通った店など一つもなくなっていた(と思う)が、約3㎞続く桜並木と練馬区立大泉中学校は当時の場所にあったので、なんとか目的地に辿り着くことができた。

最初は自信がなかったが、しばらく周辺をうろうろしていたら少しずつ当時の記憶がよみがえり、「このアパートだ!」と確信した。
当時、1階に大家さん家族が住み、2階に3部屋あり、3人の店子が住んでいた。
表札を見ると、現在は建物の持ち主が変わったことが分かった。
しかも、増築されていて、現在はアパートではなくなっていた。

30数年前の様々なことを思い出した。
駅へ向かうため五分咲きの桜並木を歩いていたら、懐かしく、少し恥ずかしい気持ちになった。

さまざまの事思ひ出す桜かな 芭蕉

合格祝賀会を開催しました

3月20日(月)に、第26回目の合格祝賀会(修了式)を開催しました。
今回は「最後の授業」も兼ねた新しい試みの合格祝賀会でした。
今年も無事卒業生たちを送り出すことができてほっとしています。

第26期生は、在籍期間が長い子は4年、短い子で1年です。
一人ひとりに様々な思い出があります。
全員が、すばらしい高校生活を送ってくれることを願っています。

第26期生のみなさん、そして保護者の皆様、今まで本当にありがとうございました!

第43回 「シン・ウルトラマン」を観る

昨年の5月に公開された、庵野秀明企画・脚本、樋口真嗣監督の「シン・ウルトラマン」をアマゾンプライムビデオで観た。
昨年、学生時代の友人が「おもしろかった」と感想を伝えてくれていたので、いつかは観ようと思っていた。

ネットでの感想は賛否両論あった。
実際に観た私の感想は、エンターテイメント作品としてとても良くできていたと思う。
子供時代に「ウルトラマン」を観ていた人間としては、押さえるところは押さえていたし、細部の新しい解釈にも違和感がなかった。
とてもおもしろかった。

内容は別として、物語終盤の以下のシーンが印象に残った。

禍威獣特設対策室(禍特対)の専従班・非粒子物理学者である滝明久(有岡大貴)が、「もう何でもウルトラマン頼みですね」と、イライラしながら自分たちの力のなさを嘆く。
すると、禍特対の班長である田村君男(西島秀俊)が、「昔から人間、困ったときは神頼みだ。ウルトラマンが今もっとも神様に近い存在だ」と慰めるのだ。

以前、妻が「日本人のダメなところは、何でも自分自身で解決しようとするのではなく、いつか誰かが何とかしてくれるだろうと思っているところ。これは、ウルトラマンの影響があるのではないかと思う。子供の頃からウルトラマンを見て育って、そんなメンタルになっているのではないか」と指摘していたのだ。

もちろん、日本人は昔から、「蒙古襲来時に神風が吹いた。だからいざとなったら神風が吹く」とか、江戸時代の庶民には「お上意識」が身についていたりしたので、妻の指摘が100%正しいとは思わない。
ただ、少しはそんなところもあるのかなと思ったわけである。

それはさておき、「シン・ウルトラマン」はなかなかおもしろい作品でした。
ウルトラマン好きの方は是非ご覧下さい。

第26期生の合格高校

第26期生の合格高校は以下の通りです。
なお、高校、学科によっては複数名合格しています。

県立高

  • 石橋高
  • 真岡高
  • 真岡女子高
  • 茂木高
  • 真岡工業高 機械科 建設科

私立高

  • 作新学院高 英進部 総合進学部 情報科学部
  • 文星芸術大学附属高 普通科
  • 岩瀬日本大学高 特別進学コース
    ※うち特待合格1
  • 日大進学コース

第42回 卒業、おめでとうございます!

今日は中学校の卒業式。
暑いくらいの陽気で、満開だった梅がこぼれている。

T君のお母さんが、卒業式を終えたばかりの写真をLINEで送って下さった。
「チーム尚朋男子部」という写真。
マスクを外した塾生たちの面々が、卒業証書を持って並んでいる。
3年間、マスク姿の彼らしか見ていなかったから、ずいぶん大人っぽくなっていてびっくりした。
笑顔がまぶしい。

第26期生のみなさん、卒業、おめでとうございます!
合格祝賀会でお会いしましょう。

卒業の兄と来てゐる堤かな 芝不器男