第202回 照沼康孝著『日本史教科書検定三十五年』

照沼康孝著『日本史教科書検定三十五年』(吉川弘文館)を読む。
副題は「教科書調査官が回顧する」。

研究者であった照沼氏は、大学での職を得るまでの腰掛けのつもりで文部科学省の教科書調査官となる。
結局、この仕事を退職するまで行うことになった。

教科書検定で一番問題になる教科は「歴史」、とくに「日本史」だ。
それは、現代史が政治と深く関わってくるからだ。

家永教科書裁判、新編日本史問題、従軍慰安婦の記述、新しい歴史教科書など、さまざまな問題に対して、教科書調査官たちがどのように対応してきたかがよくわかった。
教科書調査官たちは、かなりのストレスを抱えて仕事をしていたようだ。
新聞やテレビの報道は表面的なことしか扱えていないということもわかった。

この本の出版社が、日本史学専門の吉川弘文館というのが良い。

たいへんに興味深い一冊だった。

第201回 ブログ200回記念プレゼント企画

おかげさまで、当ブログ「塾長の気まぐれ日記」は前回で200回となりました。

第1回目のブログは2022年5月2日でした。
ご愛顧いただきまして本当にありがとうございます。

200回目を迎えることができたことを感謝して、ささやかですがプレゼント企画を行います。

以下のクイズにお答え下さい。
正解者の中から10名の方に図書カード500円分をプレゼント致します。
奮ってご応募下さい。

◎ブログ200回記念クイズ◎

以下の空欄の中に正しい数字を入れて下さい。

①    2025年は戦後(    )年です。

②    2025年は昭和が続いていたとしたら、昭和(    )年にあたります。

③    尚朋スクールのブログ「塾長の気まぐれ日記」は、今年の9月30日で(    )回目を迎えました。

①~③のすべてに答えて下さい。答えと必要事項をご記入の上、以下の方法でご応募下さい。

◆記入事項

1. クイズの答え

2. ブログ「塾長の気まぐれ日記」の感想(必ずお書き下さい。)

3. 名前(本名)、住所、電話番号、職業・学校名と学年

4. 正解者の発表時のネーム(本名でも構わない場合は書かなくてOKです。)

◆応募方法

①     塾長とLINEがつながっている方はLINEでお送り下さい。

②     塾生は用紙(用紙は自由)に必要事項を書き、それを塾長に直接渡してくれてもOKです。

③     上記以外の方は、塾のホームページの「お問い合わせフォーム」からお送り下さい。

◆締切日:10月31日(金)
◆当選者の発表:当ブログ上で発表します。
◆いただいた感想は当ブログ上で発表する場合があります。あらかじめご了承下さい。

今後もよろしくお願い申し上げます!

秋の無料体験生募集中!(小6生・中1生・中2生)

現在、秋の無料体験生を募集しています。
中学生は2回(文系教科と理系教科)、小学生は1回か2回(英語と算数)を無料で体験していただけます。

尚朋スクールは、小手先のテクニックではない「物事の本質を見抜く力」を養い、「受験で終わらない学力」と「努力する大切さ」を身につけさせたいと考えております。

中学生は第2回目の定期テストの結果が出ましたが、前回の定期テストより良い結果だった塾生がたくさんいました。
また、驚くほど順位を上げた塾生もいました。

現在の学力は問いません。
やる気のある子を歓迎します。

ぜひ、楽しく、知的好奇心を刺激する尚朋スクールの授業を体験して下さい。

お気軽にお問い合わせ下さい。

※2025年度の中3クラスは締め切りました。

第200回 「九十歳。何がめでたい」

2024年に公開された映画「九十歳。何がめでたい」を観る。

作家の佐藤愛子さんを、当時九十歳だった草笛光子さんが好演。
とても楽しい映画だった。

その後、この映画の原作のエッセイ集『九十歳。何がめでたい』(小学館)を読む。
出版された2016年頃、書店で平積みになっていたことを思い出した。

原作を読むと、映画は予想以上に原作に忠実に作られていることがわかる。

佐藤愛子さんは、小説だけでなくエッセイも評価が高いそうだ。
私は、以前に対談集を1冊読んだだけだった。
これから佐藤さんの小説や他のエッセイも読んでみたいと思う。

佐藤愛子さんは、現在、なんと101歳。
草笛光子さんは91歳。
本当に「すごい!」と思う。

お二方のますますのご活躍をお祈り申し上げます。

◆当ブログは、今回で200回目となりました。
200回を記念して、プレゼント企画を実施します。
詳しくは、当ブログ201回目でお知らせします。

第199回 リベンジ

先日、妻がアンパンマンのパンを作りました。
このときは、食パンの生地で作ったため、いまひとつのできでした。

そこで、リベンジしました。
今回は、ちゃんとバターロールの生地で作りました。

前回よりは上手にできました。
今回は、私もちょっとだけ手伝いました。

一番不格好なものが、私が作ったものです。
さて、どれでしょう?

第198回 妻がアンパンマンを作りました

NHK「連続小説」の「あんぱん」、今日が最終回でした。
今回の朝ドラはおもしろくて、最後まで欠かさずに視聴しました。

現在、大学生の次男は、幼稚園児の頃はアンパンマンが大好きでした。
「あんぱん」を視聴していたこともあって、今、我が家ではアンパンマンが再ブーム中です。

そんなわけで、先日、妻(当塾の理系講師)がアンパンマンのパンを作りました。

とても美味しかったです。
ごちそうさまでした!

第197回 鳥嶋和彦著『ボツ』

鳥嶋和彦著『ボツ』(小学館集英社プロダクション)を読む。

この本は、聞き手の天野龍さんが鳥嶋さんにインタビューし、それを一冊にまとめたものである。

鳥嶋さんは「Dr.マシリト」として有名な、マンガ雑誌『ジャンプ』の伝説の編集者だ。
『ボツ』の副題は、『少年ジャンプ』伝説の編集長❝嫌われる❝仕事術。

鳥嶋さんは、鳥山明さんの才能を見出し、『Dr.スランプ』『ドラゴンボール』で鳥山さんを売れっ子マンガ家にした。
その厳しすぎる姿勢は、陰険で性格の悪い「Dr.マシリト」として、鳥山さんのマンガに何度も登場する。

鳥嶋さんは、常に、作家、同僚、さらには上司や会社に対しても厳しい視点で見ている。
まったくブレない。
その理由は、常に読者を第一に考えているからだ。
この点が、並の編集者とは違うところだ。

二人三脚で歩んできた鳥山明さんは天才マンガ家であり、鳥嶋さんは天才編集者だと思う。

『ジャンプ』編集部の裏側、マンガ家のこと、ヒット作の秘話などが詳しく語られていて、とても興味深い一冊だった。
また『Dr.スランプ』と『ドラゴンボール』を読み返そうと思う。