池井戸潤さんの『俺たちの箱根駅伝 下巻』(文藝春秋)読了。

上巻373ページ、下巻331ページ、合計704ページの大著。
最初から最後まで、わくわくどきどきの小説だった。
そして、池井戸作品らしい感動的な終わり方。
この作品は、そう遠くない日に映画かテレビドラマになると思う。
その時は必ず視聴したい。
今度の箱根駅伝では、関東学生連合にも注目したいと思う。
池井戸潤さんの『俺たちの箱根駅伝 下巻』(文藝春秋)読了。
上巻373ページ、下巻331ページ、合計704ページの大著。
最初から最後まで、わくわくどきどきの小説だった。
そして、池井戸作品らしい感動的な終わり方。
この作品は、そう遠くない日に映画かテレビドラマになると思う。
その時は必ず視聴したい。
今度の箱根駅伝では、関東学生連合にも注目したいと思う。
今年の大河ドラマ「光る君へ」は15日に終わった。
舞台は大河では珍しい平安時代、主人公は紫式部(吉高由里子)だった。
物語は途中、弛緩したような気もしたが、最後まで完走することができた。
さて、2025年の大河ドラマは、江戸中期のプロデューサー、蔦屋重三郎(1750~1797)である。
大河ドラマで、この時代の、しかも文化を扱うことは初めてなのではないか?
江戸文化、江戸時代の文化史に興味がある私としては、非常にうれしいのである。
大河ドラマ「べらぼう」をさらに深く楽しむために、現在、予習中だ。
最初に読んだのが、伊藤賀一著『これ一冊でわかる! 蔦屋重三郎と江戸文化』(
Gakken)。
蔦屋重三郎や浮世絵、江戸の出版文化に関する本をたくさん読みたいと思う。
以下は東京新聞(2024年12月14日)に掲載された拙文です。
オーストラリア議会は11月28日、16歳未満の交流サイト(SNS)利用を禁止する法案を可決した。日頃、小中学生と接している者として大変、興味深い法案だ。
今の子どもたちの一番の課題は、SNSや動画サイトとの付き合い方といえる。子どもたちは、これらのことに多くの時間がとられてしまい、学習や読書をする時間が少なくなっている。以前と比べると、子どもの語彙力や読解力は低下傾向にあると感じる。
成長期の子どもたちが、SNSや動画サイトと上手に付き合って生活するのは非常に難しい。オーストラリアのように、SNSの利用を法律で禁止するのは行き過ぎかもしれないが、日本でも何らかの規制が必要だろう。社会全体で、この問題について真剣に考えるべきだと思う。
以下は東京新聞(2024年12月14日)に掲載された拙文です。
オーストラリア議会は11月28日、16歳未満の交流サイト(SNS)利用を禁止する法案を可決した。日頃、小中学生と接している者として大変、興味深い法案だ。
今の子どもたちの一番の課題は、SNSや動画サイトとの付き合い方といえる。子どもたちは、これらのことに多くの時間がとられてしまい、学習や読書をする時間が少なくなっている。以前と比べると、子どもの語彙力や読解力は低下傾向にあると感じる。
成長期の子どもたちが、SNSや動画サイトと上手に付き合って生活するのは非常に難しい。オーストラリアのように、SNSの利用を法律で禁止するのは行き過ぎかもしれないが、日本でも何らかの規制が必要だろう。社会全体で、この問題について真剣に考えるべきだと思う。
田野中生の2学期期末テスト(定期テスト)は12月12日と13日です。
田野中生を対象に、12月8日(日)に「期末テスト対策学習会」を実施します。
詳しくは、配付した案内を見て下さい。
自習室も開放しています。
積極的に利用して下さい。
今年最後の定期テストです。
今までで一番良い順位をとれるように、がんばりましょう!
池井戸潤さんの『俺たちの箱根駅伝 上巻』(文藝春秋)を読む。
池井戸さんの小説やドラマは本当におもしろい。
複雑な人間関係、複数のストーリーが同時に進んでいくなど、読者や視聴者を最後まで飽きさせないのだ。
そして、最後には読者や視聴者を幸せな気持ちにしてくれる。
池井戸さんの小説は娯楽作品の王道をいくのだ。
たくさんの作品がテレビドラマ化されるのも当然である。
『俺たちの箱根駅伝』も、関東学生連合チームの監督や仲間たちとの葛藤、箱根駅伝を放送するテレビ局の複雑な人間関係が同時進行し、そして2つの物語が交錯し、展開していく。
主要な登場人物の前に次から次へと困難が立ちはだかる。
彼らは困難の一つ一つを乗り越え、成長していく。
わくわくする群像劇だ。
実際の箱根駅伝まで1か月を切ったこの時期に、『俺たちの箱根駅伝』を読むことができて幸せである。
さあ、これから下巻を読もう。
以下は下野新聞(2024年11月23日)に掲載された拙文です。
昭和の懐かしい展示にわくわく
先日、茂木町の「もてぎ昭和館」へ行ってきた。6日付の本紙ピニオン欄に、茂木町地域おこし協力隊員の荒木修さんのインタビュー記事があり、興味を持ったのだ。
建物横の外壁には、昔懐かしいホーロー看板が10枚ほど貼りつけられていて、それを見ただけでもわくわくした。建物の入口や室内には、たくさんの昭和グッズが並べられ、貼りつけられ、飾られていた。たばこ屋、たばこの自動販売機、赤い公衆電話やダイヤル式の黒電話、昔のレコード、人形、木箱に入った清涼飲料水やラムネなど、よくこれだけ集めたものだと感心した。荒木さんもいらっしゃって、収集の裏話や今後の計画などもお聞きした。
昭和を生きてきた人間には懐かしく、昭和を知らない若者や子どもたちには新鮮な空間だろう。ぜひ、多くの方に訪れて欲しいと思う。
先日の歌会の時に、同じ短歌結社の大先輩Mさんが一冊の歌集を貸して下さった。
『毎日のように手紙は来るけれどあなた以外の人からである 枡野浩一全短歌集』(左右社)である。
歌集のタイトル自体が短歌なのだ。
おもしろかった。
とくに気に入った歌を53首筆写した。
その中かから、さらに選んだ歌が以下の5首だ。
こんなにもふざけたきょうがある以上どんなあすでもありうるだろう(P7)
なにごとも向き不向きってものがあり不向き不向きな人間もいる(P14)
野茂がもし世界のNOMOになろうとも君や私の手柄ではない(P30)
しなくてはならないことの一覧をつくっただけで終わる休日(P184)
殺さずに生きてこられてよかったな だれかのことも 自分のことも(P353)
歌集のほとんどは自費出版なのだが、枡野さんの歌集やエッセイ集などは商業出版だ(と思う)。これは本当にすごいこと。
実際に、お金を出しても読んでみたいと思う本なのだ。
現在は芸人もされているらしい。
歌人の枠をはみ出したその生き方は、以下の一首にあらわれている。
切り売りというよりむしろ人生のまるごと売りをしているつもり(P230)
「すごいなぁ」と感心するばかりなのである。
三宅香帆著『なぜ働いていると本が読めなくなるのか』(集英社新書)を読む。
今年の4月に出版されて、かなり話題になっている本である。
「まあ、確かにそうだよね」という感想。
「最終章『全身全霊』をやめませんか」がとくに印象に残った。
日本人には、そしてアメリカ人にも、「燃え尽きることがすばらしいこと」という価値観がある。
著者は、仕事、高校野球、箱根駅伝、情熱大陸などを例に挙げる。(P250)
そして、燃え尽き症候群、バーンアウトの行き着く先は鬱病に至ると言う。
確かにそうなのかもしれない。
ではどうすればよいのか?
著者は、「働きながら本を読める社会をつくるために」、「半身で働く」こと、それが可能な社会にしようと提唱する。(P266)
著者が提唱するような社会になれば、それはすばらしい。
しかし、日常的に読書する人が減りつつある現代、「半身で働く社会」になったとして、人々は読書するようになるのだろうか?
それはまた別の話である。
2023年に公開された映画「銀河鉄道の父」を観た。
原作は門井慶喜さん。
門井さんは同名の小説で直木賞を受賞された。
宮沢賢治を菅田将暉さんが、賢治の父を役所広司さんが演じている。
現代では、宮沢賢治を知らない日本人はいないと思うが、生前の賢治は無名だった。
賢治が有名になったのは死後のことだ。
日本の文学史に名を残す賢治だが、生きている間は「ニート」だった。
しかも、かなり思い込みが激しく、「困ったちゃん」だった。
家族は本当に大変だったと思う。
そんな賢治を、家族は彼の才能を信じ、あたたかく見守った。
なかなかできないことだと思う。
私は父親の視点で観ていたので、「困った息子だな」と何度もため息が出た。
128分と少し長い作品だが、最後まで飽きずに観ることができた。
オススメの作品である。
かなり昔のことになるが、岩手県花巻市にある宮沢賢治記念館や羅須地人協会(岩手県立花巻農業高等学校内にある)に行ったことがある。
また、盛岡市の賢治ゆかりの地を訪れた。
その時、「岩手には今も賢治が生きている」と感じた。
令和になった現在も、きっとそうだと思う。 久しぶりに賢治の作品を読んでみよう。