佐藤憲一著『伊達政宗の手紙』(新潮選書)を再読する。

「独眼竜」「遅れて出てきた戦国武将」として有名な伊達政宗。
政宗について書かれた小説はいくつかあるが、佐藤憲一著『伊達政宗の手紙』(新潮選書)もおもしろい。
政宗には筆まめの一面があり、自筆の手紙は現存するだけでも千通を超えるという。
著者の佐藤さんは、「実際の数は数千通を下らないだろう」と書いている。
この本を読むと、勇猛果敢な武将としてだけではない、細やかな政宗の一面を知ることができるのだ。
佐藤憲一著『伊達政宗の手紙』(新潮選書)を再読する。

「独眼竜」「遅れて出てきた戦国武将」として有名な伊達政宗。
政宗について書かれた小説はいくつかあるが、佐藤憲一著『伊達政宗の手紙』(新潮選書)もおもしろい。
政宗には筆まめの一面があり、自筆の手紙は現存するだけでも千通を超えるという。
著者の佐藤さんは、「実際の数は数千通を下らないだろう」と書いている。
この本を読むと、勇猛果敢な武将としてだけではない、細やかな政宗の一面を知ることができるのだ。
拙文「開塾30年 より良い教育に」(ブログ第218回)について、保護者様から心温まるご感想をいただきました。掲載の許可をいただきましたので、ご紹介いたします。本当にありがとうございました。
今年、開塾30年おめでとうございます。
どれだけ便利な世の中になっても、人間と人間のコミュニケーションは大切ですね。
本当にそう思います。
(Aさま)
新年下野新聞の投稿みました。
長きに渡り子供たちの教育発展のためにありがとうございます。
子供が尚朋スクールに通ったおかげで、勉強の仕方がわかり、学ぶ意欲がでたことに感謝しています。
どうかこれからも、ご夫婦でお身体に気をつけて子供たちをよろしくお願いいたします。
(Bさま)
◆塾生たちの「今年の漢字1字」を紹介します。
「お年玉クイズ」の応募用紙に書いてもらったものから。
立川キウイ著『談志のはなし』(新潮新書)を読む。

立川キウイさんは立川談志師匠のお弟子さん。
前座生活16年半、破門3回。
著書『万年前座』(新潮社)で認められ、真打に昇進したという異色の噺家さんだ。
この本、キウイさんから見た「普段の談志」が詳しく書かれている。
感動的なエピソードもたくさんある。
キウイさんの人生観なども垣間見られるところもいい。
そして一番の魅力は、談志師匠の発した言葉がたくさん書かれていることだ。
いくつか例をあげてみる。
人生は死ぬまでのヒマつぶし
やる奴は止めてもやる。やらない奴はいくら言ってもやらない
人生はどうせツマンナイだろうが、死ぬまで生きてりゃ充分だ
人生成り行き
人間そこそこ普通に生きてりゃ十分。欲を出したらキリがない
この本、談志語録という側面もあるのだ。
すばらしい本を書いてくれたキウイさんに心から感謝したい。
以下は下野新聞(2026年1月4日)に掲載された拙文です。
私が妻と2人で経営する学習塾は、2026年の春に30年目を迎える。何年か前から、卒業生のお子さん、おいごさんやめいごさんもお預かりするようになった。
これまでさまざまなことがあった。東日本大震災やそれに伴う東京電力福島第1原発事故、コロナ禍のオンライン授業。気がつけばスマートフォンを持つ子が増え、この機器との適切な付き合い方ができるかどうかが、大きな課題となっている。学校ではタブレットやデジタル教科書が使用されるようになった。さらにここ数年の生成人工知能(AI)の進歩には驚くとともに脅威を感じるほどだ。
しかし、どれほど科学技術が進んでも、教育の基本は「生身の人間と人間」のコミュニケーションだと思う。節目の年である今年も、子どもたちや保護者の方々との関係を大切にして、より良い教育を目指していきたい。
以下は下野新聞(2025年12月10日)に掲載された拙文です。
先日の本紙「論説」に、医師で作家の見川鯛山先生のことが書かれていた。今年は没後20年に当たるそうだ。
約20年前、私は新聞で鯛山先生のことを知った。2005年11月に、宇都宮のギャラリーで追悼展「見川鯛山センセイの世界展」があった。そこで鯛山先生の直筆原稿や愛用品、写真などを見た。万年筆で原稿用紙に書かれた文字は味わい深かった。この時、鯛山先生の本を数冊買い求め、鯛山作品を読むようになった。
鯛山先生の作品は5~10ページ程度の短編で、最後にちょっとしたオチがある。那須の大自然、そこで生きる人々との交流などがユーモアあふれる筆致で書かれている。 「論説」で書かれていたように、鯛山作品は現代の生き方を問う契機になるだろう。久しぶりに再読して、そのことを実感した。

いま話題の本、ビル・パーキンス著『DIE WITH ZERO』(ダイヤモンド社)を読んだ。
この本は、投資を始める前に読むべき本の一冊なのだそうだ。
投資に馴染みのない私としては、読む前は、ビジネス書にありがちな中身の薄い本なのではないかと思っていた。
ところが読み始めてみると、深く納得する部分が多く、最後まで一気に読んでしまった。
この本の一番伝えたいことは、「人生で一番大切なのは、思い出をつくること」であった。
私はこの意見に強く共感した。
私自身を振り返ってみると、大変なこともたくさんあったが、子どもと過ごした時間が何より大切な思い出となっている。
子育て中の親は本当に毎日が大変だ。
ストレスもたくさんある。
それでも終わってみれば本当にあっという間だった。
子育て中の方には、子どもと過ごせる時間を存分に楽しみ、たくさんのすばらしい思い出をつくってほしいと思う。
以下は、2025年12月15日発行の塾通信「Step By Step 12月号」(第353号)に掲載したものです。
なぜ勉強するのか?
多くの中学生は、「志望校に合格するため」「希望する職業に就くため」などと答えると思います。もちろん、そのような動機でOKです。けれど、勉強する意味は他にもたくさんあるのです。今回はその一つ、勉強を通して「論理的思考力」を身につけるということを考えてみたいと思います。
「論理的思考力」とは、物事を筋道立てて理解することです。
ネットの普及により、偽情報や陰謀論が広がり、それを本気で信じてしまう人が増えました。2025年は、とくにそのことを感じました。「陰謀論」とは、有名な出来事や状況に対して、何の根拠もないにもかかわらず、邪悪な集団や組織が関与していると断定したり信じたりすることです。これが、いわれなき差別や社会の分断を生んでいます。ネットはとても役に立つものですが、残念ながらこのようなマイナス面もあるのです。
では、どうすれば偽情報や陰謀論にだまされないですむのでしょうか。ここで重要になるのが「論理的思考力」です。何でも単純に理解しようとするのではなく、論理的に思考し、論理的に判断するようにするのです。みなさんが学習する数学の証明問題は、まさに「論理的思考力」を身につける訓練といえるでしょう。数学に限らず、国語の説明文や論説文を正確に読み取れるように訓練することで「論理的思考力」は身につきます。
物事は単純ではありません。インチキな言葉や人物にだまされないようにするためにも、しっかりと勉強して「論理的思考力」を身につけて下さい。尚朋スクールは、みなさんに本当の意味で賢くなって欲しいと願っています。
門井慶喜著『銀閣の人』(角川書店)を読む。

まず本の表紙がいい。
歴史の教科書に必ず出てくる慈照寺銀閣の東求堂同仁斎の写真だ。
混乱した政治から逃げ、銀閣の建設に命を懸けた足利義政。
その内面を、門井さんは想像力を膨らませて一つの作品に仕上げた。 『銀閣の人』を読むことで、楽しみながら東山文化の「わび」と「さび」を知ることができる。
オススメの一冊です。
以下は東京新聞(2025年9月8日)に掲載された拙文です。
「『香害』苦しみわかって」の記事(8月22日特報面)を読んだ。最近、この問題がメディアで取り上げられることが多くなった。それだけ健康被害を訴える人が増え、大きな社会問題になっているということなのだろう。
私は学習塾を約30年間、経営しているが、4年ほど前から、保護者や生徒たちに「香害」の問題について積極的に情報発信するようにしている。生徒たちの衣類の柔軟剤のにおいが、どんどんきつくなっていると感じたからだ。塾の経営のことを考えると、少々、言い出しにくかったが、思い切って注意喚起したところ、教室内の空気は、以前より改善されたと感じられるようになった。
衣料用洗剤や柔軟剤の香料に含まれる人工化学物質は、頭痛、目まい、鼻血、下痢、倦怠感など、さまざまな体調不良を引き起こすことがある。また、集中力や記憶力の低下、眠くなるなど、子どもたちの学習面にも、悪影響を及ぼすことがある。しかし、これらの症状が身の回りの化学物質が原因だと気付かない人が多いのだ。
交流サイト(SNS)をのぞいてみれば、多くの人が香害による苦しみを訴えている。香害問題について啓発するパネル展や勉強会などは全国的な広がりをみせてきている。子どもたちの心身の健康を守るためにも、文部科学省や都道府県の教育委員会などには、この問題を重く受け止め、もっと迅速に対応してほしいと願っている。