第204回 卒業生による特別授業を行いました

10月9日、中学3年生を対象に、社会(公民)の特別授業「憲法って何だろう?」を行いました。

公民では重要な単元として、憲法を学習します。

講師は当塾の卒業生(第22期生、次男)でした。
現在、大学4年生(法学部生)で、来春から法科大学院に進学します。

「憲法とは何か?」「憲法と法律の違い」「国民主権とは?」「日本国憲法と大日本帝国憲法の違い」などの説明に、塾生たちは目を輝かせて授業に参加していました。

質問の時間では、授業内容以外の質問も受けつけました。
「高校や大学はどうやって選んだのか?」「やる気が出ないときはどうしたらよいか?」「帰宅後はどうやって過ごしたか?」「高校生活は何が楽しかったか?」など、塾生たちは活発に質問していました。

講師が当塾の先輩ということもあり、塾生たちは親しみを持って授業を受けていました。

ぜひ、来年も特別授業を開講したいです。

塾生たちによる特別授業の感想は、後日このブログ内で発表したいと思います。

第203回 伊藤賀一著『もっと学びたい!と大人になって思ったら』

伊藤賀一著『もっと学びたい!と大人になって思ったら』(ちくまプリマー新書)を読む。

伊藤賀一さんは、オンライン予備校「スタディサプリ」(通称、スタサプ)で社会科8科目を担当する「日本一生徒数の多い社会科講師」だ。
大学受験の科目を1人で8科目指導するのは本当にすごいと思う。

現在大学4年生の次男は高校時代に「スタサプ」をやっていたが、そこで伊藤さんの「政治・経済」を受講していた。

伊藤さんは「スタサプ」の講師をしながら、早稲田大学の教育学部を一般受験し、49歳で卒業した。
そして、今度は国立大学の理系学部合格を目指して、勉強と受験を続けている。
大学受験と大学での学びは一生続ける計画らしい。

このバイタリティはどこからくるのだろうか?

私は、大人の学びは、NHKのテレビやラジオ、ネットの動画、新聞や本、美術館や博物館、講演会、カルチャースクールや大学の授業の聴講などで十分可能だと思うのだが。

伊藤賀一さん、すごすぎます。

第202回 照沼康孝著『日本史教科書検定三十五年』

照沼康孝著『日本史教科書検定三十五年』(吉川弘文館)を読む。
副題は「教科書調査官が回顧する」。

研究者であった照沼氏は、大学での職を得るまでの腰掛けのつもりで文部科学省の教科書調査官となる。
結局、この仕事を退職するまで行うことになった。

教科書検定で一番問題になる教科は「歴史」、とくに「日本史」だ。
それは、現代史が政治と深く関わってくるからだ。

家永教科書裁判、新編日本史問題、従軍慰安婦の記述、新しい歴史教科書など、さまざまな問題に対して、教科書調査官たちがどのように対応してきたかがよくわかった。
教科書調査官たちは、かなりのストレスを抱えて仕事をしていたようだ。
新聞やテレビの報道は表面的なことしか扱えていないということもわかった。

この本の出版社が、日本史学専門の吉川弘文館というのが良い。

たいへんに興味深い一冊だった。

第201回 ブログ200回記念プレゼント企画

おかげさまで、当ブログ「塾長の気まぐれ日記」は前回で200回となりました。

第1回目のブログは2022年5月2日でした。
ご愛顧いただきまして本当にありがとうございます。

200回目を迎えることができたことを感謝して、ささやかですがプレゼント企画を行います。

以下のクイズにお答え下さい。
正解者の中から10名の方に図書カード500円分をプレゼント致します。
奮ってご応募下さい。

◎ブログ200回記念クイズ◎

以下の空欄の中に正しい数字を入れて下さい。

①    2025年は戦後(    )年です。

②    2025年は昭和が続いていたとしたら、昭和(    )年にあたります。

③    尚朋スクールのブログ「塾長の気まぐれ日記」は、今年の9月30日で(    )回目を迎えました。

①~③のすべてに答えて下さい。答えと必要事項をご記入の上、以下の方法でご応募下さい。

◆記入事項

1. クイズの答え

2. ブログ「塾長の気まぐれ日記」の感想(必ずお書き下さい。)

3. 名前(本名)、住所、電話番号、職業・学校名と学年

4. 正解者の発表時のネーム(本名でも構わない場合は書かなくてOKです。)

◆応募方法

①     塾長とLINEがつながっている方はLINEでお送り下さい。

②     塾生は用紙(用紙は自由)に必要事項を書き、それを塾長に直接渡してくれてもOKです。

③     上記以外の方は、塾のホームページの「お問い合わせフォーム」からお送り下さい。

◆締切日:10月31日(金)
◆当選者の発表:当ブログ上で発表します。
◆いただいた感想は当ブログ上で発表する場合があります。あらかじめご了承下さい。

今後もよろしくお願い申し上げます!

第200回 「九十歳。何がめでたい」

2024年に公開された映画「九十歳。何がめでたい」を観る。

作家の佐藤愛子さんを、当時九十歳だった草笛光子さんが好演。
とても楽しい映画だった。

その後、この映画の原作のエッセイ集『九十歳。何がめでたい』(小学館)を読む。
出版された2016年頃、書店で平積みになっていたことを思い出した。

原作を読むと、映画は予想以上に原作に忠実に作られていることがわかる。

佐藤愛子さんは、小説だけでなくエッセイも評価が高いそうだ。
私は、以前に対談集を1冊読んだだけだった。
これから佐藤さんの小説や他のエッセイも読んでみたいと思う。

佐藤愛子さんは、現在、なんと101歳。
草笛光子さんは91歳。
本当に「すごい!」と思う。

お二方のますますのご活躍をお祈り申し上げます。

◆当ブログは、今回で200回目となりました。
200回を記念して、プレゼント企画を実施します。
詳しくは、当ブログ201回目でお知らせします。

第199回 リベンジ

先日、妻がアンパンマンのパンを作りました。
このときは、食パンの生地で作ったため、いまひとつのできでした。

そこで、リベンジしました。
今回は、ちゃんとバターロールの生地で作りました。

前回よりは上手にできました。
今回は、私もちょっとだけ手伝いました。

一番不格好なものが、私が作ったものです。
さて、どれでしょう?

第198回 妻がアンパンマンを作りました

NHK「連続小説」の「あんぱん」、今日が最終回でした。
今回の朝ドラはおもしろくて、最後まで欠かさずに視聴しました。

現在、大学生の次男は、幼稚園児の頃はアンパンマンが大好きでした。
「あんぱん」を視聴していたこともあって、今、我が家ではアンパンマンが再ブーム中です。

そんなわけで、先日、妻(当塾の理系講師)がアンパンマンのパンを作りました。

とても美味しかったです。
ごちそうさまでした!

第197回 鳥嶋和彦著『ボツ』

鳥嶋和彦著『ボツ』(小学館集英社プロダクション)を読む。

この本は、聞き手の天野龍さんが鳥嶋さんにインタビューし、それを一冊にまとめたものである。

鳥嶋さんは「Dr.マシリト」として有名な、マンガ雑誌『ジャンプ』の伝説の編集者だ。
『ボツ』の副題は、『少年ジャンプ』伝説の編集長❝嫌われる❝仕事術。

鳥嶋さんは、鳥山明さんの才能を見出し、『Dr.スランプ』『ドラゴンボール』で鳥山さんを売れっ子マンガ家にした。
その厳しすぎる姿勢は、陰険で性格の悪い「Dr.マシリト」として、鳥山さんのマンガに何度も登場する。

鳥嶋さんは、常に、作家、同僚、さらには上司や会社に対しても厳しい視点で見ている。
まったくブレない。
その理由は、常に読者を第一に考えているからだ。
この点が、並の編集者とは違うところだ。

二人三脚で歩んできた鳥山明さんは天才マンガ家であり、鳥嶋さんは天才編集者だと思う。

『ジャンプ』編集部の裏側、マンガ家のこと、ヒット作の秘話などが詳しく語られていて、とても興味深い一冊だった。
また『Dr.スランプ』と『ドラゴンボール』を読み返そうと思う。

第196回 上村裕香著『ほくほくおいも党』

上村裕香著『ほくほくおいも党』(小学館)を読む。

上村裕香さんは現在25歳の大学院生、この作品は大学の卒業制作が基になっているそうだ。
上村さんは、この作品を出版社に持ち込んだのだが3社に断られたようだ。

『ほくほくおいも党』には、左翼政党の政治家や党員を親に持つ子どもたち、「活動家二世」たちの苦悩が描かれている。
これまで、このようなテーマの小説はなかったと思う。

なかなか重い内容であった。
やはり、子どもは、親には自分のことを第一に考えて欲しいと思うものである。
そんなことを再確認させられる作品だった。

 第195回 宮島未奈著『それいけ! 平安部』

宮島未奈著『それいけ! 平安部』(小学館)を読む。

宮島さんは、『成瀬は天下を取りにいく』でブレークした人気作家だ。
この本は、宮島さんの4冊目の著書である。

主人公の牧原栞は、高校入学と同時に、同級生の平尾安以加に誘われて「平安部」の立ち上げに関わることになる。
上級生も含めて部員が5人になり、京都で行われる蹴鞠大会に出場。
その後、文化祭に向けて力を合わせて活動し、ついに文化祭当日を迎える。

『それいけ! 平安部』は、高校生たちの群像青春小説である。

宮島さんの文体はとても読みやすく、今回も最後まで一気に読んでしまった。
おもしろく読むことができたが、私としては、そろそろ成瀬シリーズの3冊目を読みたいと思っている。
宮島さん、よろしくお願いします!