以下は「週刊文春」(2025年9月4日号)に掲載された拙文です。原文は倍以上の長さでした。

戦争を語り継ぐべし
8月14・21日号特集「戦後80年を紡ぐ」はボリュームたっぷりの内容だった。池上彰さんの徹底解説はわかりやすく勉強になった。文春俳壇の戦時下の俳句にはいろいろと考えさせられた。
今だからこそ、私たちは戦争や平和を学び、次の世代に語り伝えるべきだと思う。
以下は「週刊文春」(2025年9月4日号)に掲載された拙文です。原文は倍以上の長さでした。
8月14・21日号特集「戦後80年を紡ぐ」はボリュームたっぷりの内容だった。池上彰さんの徹底解説はわかりやすく勉強になった。文春俳壇の戦時下の俳句にはいろいろと考えさせられた。
今だからこそ、私たちは戦争や平和を学び、次の世代に語り伝えるべきだと思う。
以下は下野新聞(2025年8月16日)に掲載された拙文です。
先日、栃木県立博物館で開催中の特別企画展「とちぎ戦後80年~いま、おやと子で知る 軍隊・戦争と栃木~」へ行ってきた。この企画展は、明治初期の「富国強兵と国民皆兵」から「総動員体制の戦争へ」、終戦から1950年くらいまでが扱われている。
特に興味をひかれたのは、日中戦争から敗戦に至るまでの展示だ。臨時召集令状(複製)や日章旗寄せ書き、千人針、防空頭巾、「国民精神総動員」のポスターや大日本国防婦人会のたすき、戦費調達のための国債など、これらの物からは戦時中の重苦しい社会の雰囲気が伝わってきた。投下された焼夷弾や溶けた硬貨のかたまりなどもあった。
この企画展を見れば、どんなことがあっても戦争はやってはならないと思うはずだ。親子で足を運び、戦争や平和について話し合ってみると良いと思う。
宮城喜久子著『新版 ひめゆりの少女 十六歳の戦場』(高文研)を読む。
作者は、沖縄県立第一高等女学校4年生の時に、南風原陸軍病院に動員された。
この本は、それから約3か月間の地獄の記録である。
死がすぐ隣にある極限状態の日々、思い出すだけでも辛かったはずだ。
しかし、戦地で亡くなった友人たちのために、戦場の地獄を後世に伝えるために、この本を書いた。
現代に生きる私たちは、その思いをしっかりと受け止めて、次の世代に伝えていかなければならないと思う。
今日は80年目の「終戦の日」だ。
あの戦争でお亡くなりになった方々を追悼しつつ、戦争や平和について考えたいと思う。
8月9日の長崎原爆の日に、栃木県立博物館で開催中の特別企画展「とちぎ戦後80年~いま、おやと子で知る 軍隊・戦争と栃木」を見てきた。
得ること、学ぶことの多い企画展だった。
歴史修正主義的な発言をする政治家や人々が増えている。
戦争経験者が少なくなっている今こそ、多くの人に見てほしい企画展だ。
どんなことがあっても、絶対に戦争はしてはならないと思うはずだ。
この企画展は8月31日まで開催されています。
ぜひ、親子でご覧ください。
保阪正康著『軍国主義という病がひそむ国』(東京新聞)を読む。
この本は、東京新聞が2021年から24年の毎年8月に主催したオンライン講演会がもとになっているそうだ。
講演会がもとになっているだけに読みやすく、知ること、学ぶことが多い一冊だった。
今回の参院選では、「核武装が安上がり」とか「核兵器を保有すべきだ」などという政党が躍進した。
今の日本の政治を見ていると、とても危険だと思う。
今年は戦後80年。
戦争経験者が少なくなった今こそ、「平和国家日本」の進むべき道を真剣に考えるべきだと思う。
今日は「原爆忌」「広島忌」である。
水飲みて鳩と目の合う原爆忌 鈴木三光子
西村京太郎著『戦争とミステリー作家』(徳間書店)を読む。
西村京太郎さんは売れっ子のミステリー作家だった。
タイトルと副題の「なぜ私は『東條英機の後輩』になったのか」に興味を持ったので読んでみた。
この本の構成は六章と特別編からなるが、第一章から第四章までが戦中と戦後の混乱期についての記述。
第五章が小説家になるまでのこと、第六章が京都論、特別編が盟友の作家・山村美紗さんについて。
私はミステリー小説は読まないので、西村さんの小説は読んだことはない。
ただ、西村さん原作の小説がドラマ化されて、頻繁に放送されていたことは知っていた。
私にとっての西村さんは、中学生時代に購入した本、『四季日本の旅9 京都』(集英社)の中の随筆「京の女」である。
この随筆はわずか3ページの文章だが、東京出身の西村さんが京都に住み始めて感じた京都や京都人の怖さについて書かれていて、大きな影響を受けた。
『戦争とミステリー作家』には、この内容がより詳しく書かれていて興味深かった。
西村京太郎さんと山村美紗さんの関係は本当に不思議だ。
この二人の関係について書かれた本があるようなので、いつか読んでみたいと思う。
『池上彰の世界の見方 朝鮮半島』(小学館)を読む。
先日、録画していたNHKの「映像の世紀バタフライエフェクト」、「激動 アジアの隣人たち 韓国 戒厳令との闘い」を見て、韓国の現代史に興味を持った。
そこで、1980年の光州事件を扱った韓国映画「タクシー運転手 約束は海を越えて」(2017年公開)を見た。
その後、手にした本が『池上彰の世界の見方 朝鮮半島』である。
戦後の韓国は、独裁者の大統領が続き、国民は命を懸けて闘った。
韓国の現代史は血塗られた歴史である。
『池上彰の世界の見方 朝鮮半島』は、入門書としては最適の本である。
朝鮮半島の現代史をもっと深く知りたいと思っている。
以下は下野新聞(2025年7月21日)に掲載された拙文です。
先日の本紙に、映画監督の山田洋次さんの記事があり、強く共感した。私は「男はつらいよ」のファンで、年に数本は必ず見ている。この映画のストーリー構成はシンプルだ。フーテンの寅さんが旅先で恋に落ち、故郷の葛飾柴又や旅先で騒動を起こし、最後は失恋し、また旅に出るというもの。寅さんの含蓄あるセリフ、家族との酒宴、タコ社長とのけんかなど、楽しいシーンがたくさんある。
毎回お決まりの展開なのに何度見ても飽きない。見終わった後はいつも温かい気持ちになれる。それは、登場人物たちがけんかはしても常に相手を思いやる気持ちがあるからだろう。
作品には濃密な人間関係が存在している。時代は変わっても、人間の本質的な部分は変わらないはずだ。ぜひ若い人たちにもこの名作シリーズを見て、何かを感じてほしいと思う。
以下は東京新聞(2025年7月3日)に掲載された拙文です。
6月18日「考える広場」の「デジタル教育のひずみは?」を読み、教育学者の児美川孝一郎氏の意見に共感した。小中学生対象の学習塾を約30年間やっているが、昔の子どもたちと比べて、読解力や思考力、集中力や忍耐力の低下を感じる。
特に、コロナ禍後に大きく変化したと思う。理由はいろいろあるだろうが、交流サイト(SNS)の利用時間の増加、学校でのデジタル教育の比重の高まりなどが大きな理由ではないか。
成長過程にある子どもにとって、紙の本を読む、紙の辞書で調べる、鉛筆を使って文字を書くことはとても大切だ。私は、保護者や子どもたちに「デジタル教育のマイナス面」を折に触れて伝えている。国は、効率優先の姿勢を改め、GIGAスクール構想を早急に見直すべきである。
以下は東京新聞(2025年7月12日)の読書欄、「月イチ読書会」に掲載された拙文です。
本当はもう少し長い文章なのですが、紙面の都合で短くなった上で掲載されました。
ノンフィクションの傑作短編集。1980年の秋、強豪校がひしめく秋の関東大会での、公立進学校の大躍進を描いた表題作は、客観的な視点で淡々と進む展開が新鮮。名作「江夏の21球」も入っています。昭和の高校野球とプロ野球の熱い雰囲気が味わえる。(角川文庫・616円)