勉強に対して、前向きに頑張れている人がいます。その一方で、集中できず、いまひとつ頑張れていない人がいます。
前向きに勉強ができない原因は、いくつかあります。
体調が悪かったり、悩み事を抱えていたりしていては、勉強に集中できません。また、体力面で今の生活がギリギリという人も、勉強する意欲がわかないでしょう。
そしてもう一つ、意外な原因があります。それは、雑念が多い場合です。
友達のことが気になって仕方がないという人がいます。
友達の成績のこと、友達の使っている問題集や参考書、友達がどんな勉強をしているのか、友達が昨日何時まで勉強したのかなど、他人のことが気になって仕方がないのです。そのせいで、自分のことが疎かになっているのです。このような人は、友達やさまざまな情報に振り回されているといえましょう。しかし、本人はそのことに気づいていません。
そして、このような人の特徴として、噂話が大好きです。また、同類の友人と弱音を吐き合い、お互いの傷を舐めて、不安から逃れようとする傾向があります。勉強に集中できない自分を直視しないようにしているのです。
人のことが気になる→友達と噂話ばかりする→無駄な時間を過ごす→勉強に集中できない、勉強しない→結果が出ない→焦る→人のことが気になる→ ……。
この繰り返しです。
雑念が多い人は、このような悪い循環に陥って抜け出せないのです。当然、いいことなんて、ちっともありません。
一方、友達のことなど気にせず、目の前の自分の課題に黙々と取り組んでいる人がいます。
雑念のない人は、すぐに結果が出なくても一喜一憂せずに、地道に努力を続けています。その結果、次第に成績が伸びていくのです。
さて、みなさんはどちらのタイプでしょうか?
もし、前者のタイプだとしたら、雑念を捨てるように心がけましょう。
友達のことや、つまらない情報などは気にしないようにして、自分のすべきことに集中して下さい。
そうすれば、いい回転が始まりますよ。
キーワードは、「雑念を捨てる!」です。
『Step By Step 12月号 第156号』 (2010年12月10日発行)より