第96回 地震のたびに

4月17日の午後11時14分頃、豊後水道を震源とする地震があり、愛媛県と高知県で最大震度6弱の揺れを観測した。

今年は1月1日に能登半島地震があった。
その後の大地震である。

大地震があるたびに原発が心配になる。
今回の震源付近には伊方原発(愛媛県)がある。
報道によれば、伊方原発3号機で地震が原因とみられる異常が見つかったが、運転に影響はないということだ。

しかし、大地震後の原発に関しては、いつも最初は「問題ない」「異常なし」なのである。
その後、かなり時間が経ってから、「実は重大な事故があった」と報道されることも少なくないのだ。

2011年3月11日に福島第一原発事故が起こった。
その事故処理は進んでいないし、今後の見通しも立っていない。
それなのに、国と電力会社は、原発再稼働、原発新増設に舵を切った。

4月15日、東京電力は、新潟県にある柏崎刈谷原発7号機の原子炉内核燃料を入れる装填作業を開始したと発表した。
「地元の同意のないまま」に、再稼働の準備を始めたのである。

地震大国の日本に原発は危険すぎる。
福島第一原発事故の教訓を忘れ、原発再稼働、原発の積極活用に進む姿勢が信じられない。

この国はどこへ向かおうとしているのだろうか?

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