第52回 「ブログ50回記念クイズ」当選者発表!

「ブログ50回記念クイズ」にご応募いただいた皆様、本当にありがとうございました。
抽選の結果、以下の5名の方が当選しました。当選した皆様、おめでとうございます。
5名の方には景品をお送り致します。しばらくお待ち下さい。

◆クイズの答え:「50」
◆当選者:あさちゃん、法師人耀斗、孔明、たむちゃん、板橋区の佐藤(敬称略)

◆以下、当選された方の感想を掲載します。

あさちゃん
子供が塾を卒業しても、今でも時々、塾長の気まぐれ日記を読ませていただいています。読書家である塾長のオススメの本や野球の話題など、自分にも興味関心があることばかりなので、毎回とても楽しみです。一年間でブログを50回ということは、一週間に一回。とてもすごいことだと思います。『塾長の気まぐれ日記』、一冊の本に出来るくらいの素晴らしいブログだと思います。これからも気まぐれに、頑張って下さい!

法師人耀斗
塾長さんが自分の趣味や今日やった事などが細かく書いてあってすごくわかりやすかったです。1番好きな日記が第47回目の「野球に最適な季節と天気は」です。僕も野球観戦を時々するので、わかります。1番野球観戦に大事なのが季節や天気だといっても過言ではありません! これからも塾長の日記は見続けます。

孔明
50回おめでとう! 色々なことに興味をもっていないと簡単には続けられないと思うので、すごいと思っています。また、たまに自分のことが出てくるのでうれしいです。次は100回を目指してください。

たむちゃん
50回おめでとう。これからも定期的に続けてください。応援してます。

板橋区の佐藤
こんにちは。50回目の節目、おめでとうございます。丁寧で正確な文章で、塾長先生のお人柄が感じられます。これからも100回、200回と続けてください。


あたたかいご感想をいただきまして、ありがとうございました。
みなさんの応援を励みとして、これからも書き続けてゆきたいと思います。
お時間がある時に感想をお寄せいただけるとうれしいです。感想はブログ内で紹介します。
今後とも、よろしくお願い致します。

第51回 充実した高校生活を!

5月15日に塾通信「Step By Step」の合格特集号が完成し、22日と23日に塾生に配付した。そして、卒業生には記念写真、色紙のコピーなどと一緒に郵送した。
ここ数日、卒業生や卒業生の保護者様からお礼のLINEをいただいている。

LINEには近況も書かれている。
「成績が上位でいる」「苦戦しつつもがんばっている」「勉強と部活を両立している」など様々だが、第26期生たちが元気に高校生活を送っているようでうれしい。

高校生活は本当に短い。あっという間に終わってしまう。
だから、何だっていいので夢中になれるものを見つけて、それに邁進してほしい。
勉強、部活、趣味、なんだっていい。
もちろん、反社会的なことは絶対にダメである。SNSで一生を棒に振ってしまっている高校生も多いので注意されたし。

さて、私の高校時代についてである。
私自身のことを考えてみると、読書に夢中になっていた。正直、勉強そっちのけで本ばかり読んでいた。
そのため、大学受験では苦労したのだが、今となっては、あれはあれで良かったかなと思っている。

私が高校生になって最初に読んだ本は、司馬遼太郎の『竜馬がゆく』(文春文庫)全8巻だ。
友人にすすめられて読み始めると、おもしろくてその世界にどんどんのめり込んで行った。

土佐出身の坂本龍馬は、江戸に遊学し、さまざまな人物と出会うことによって、人間として大きく成長してゆく。
この歴史小説は、青春小説であり、教養小説(成長小説)として読むことができる。
『竜馬がゆく』全8巻を高1の4月から時間をかけてじっくりと読んだ。このことは、今では懐かしい思い出である。

司馬遼太郎作品については、明治時代を理想化し過ぎている、登場人物を格好良く書き過ぎている、天皇に対する記述を避けている、問題のある「英雄史観」など、言いたいことはたくさんある。
これらについてはいつか当ブログで書きたいと思っている。

それはさておき、「歴史小説は史実ではない」、「歴史小説は歴史を基にした小説である」ということを分かった上で読むのであれば、司馬遼太郎の『竜馬がゆく』はとてもおもしろく、オススメの作品だ。
是非、青春時代を生きている高校生に読んで欲しい。

卒業生のみなさん、充実した高校生活を送って下さい!

第50回 当ブログが50回目を迎えました

今日は「こどもの日」ですが、みなさん、いかがお過ごしですか?

おかげさまで、当ブログ「塾長の気まぐれ日記」が今回で50回目を迎えることができました。
昨年の5月に当塾のホームページをリニューアルしました。それを機に、当ブログを始めました。
第1回目は5月2日でしたので、約1年間でちょうど50回目を迎えたことになります。

たまに保護者様から当ブログの感想をいただくことがあります。
感想をいただくと、たいへんうれしいです。
本当にありがとうございます。

無事50回目を迎えることができたことを感謝して、ささやかですがプレゼント企画を行います。
以下のクイズにお答え下さい。
正解者の中から5名の方に図書カード500円分をプレゼント致します。
奮ってご応募下さい。

ブログ50回記念クイズ

以下の空欄の中に正しい数字を入れて下さい。

尚朋スクールのブログ「塾長の気まぐれ日記」は、2023年の5月5日で(   )回目を迎えました。

答えの分かった方は、答えと必要事項をご記入の上、以下の方法でご応募下さい。

記入事項

  • クイズの答え
  • ブログ「塾長の気まぐれ日記」の感想(必ずお書き下さい。)
  • 名前(本名)、住所、電話番号、職業・学校名
  • 正解者の発表時のニックネーム(本名でも構わない場合は書かなくてOKです。)

応募方法

  • 塾長とLINEがつながっている方はLINEでお送り下さい。
  • 上記以外の方は、塾のホームページの「お問い合わせフォーム」からお送り下さい。

締切日:5月27日(土)

当選者の発表:5月29日(月)以降に当ブログ上で発表します。

いただいた感想は当ブログ上で発表する場合があります。あらかじめご了承下さい。

今後もぼちぼちと書いてゆきます。
何卒、よろしくお願い申し上げます。

第49回  今日は荷風忌

4月30日、今日は作家の永井荷風の忌日である。
永井荷風は、1879年(明治12年)に生まれ、1959年(昭和34年)の4月30日に亡くなった。
個人主義を貫いた変人作家だった。

私は荷風の熱心な読者ではないが、荷風の生き方に共感する。
戦時中、時局に迎合した文学者が多かった中、荷風は時局に流されず、個人主義を貫き、発表のあてのない作品と日記『断腸亭日乗』を書き続けた。 荷風の日記である『断腸亭日乗』、「断腸亭」は荷風の別号、「日乗」は日記のこと。
荷風はこの日記を、38歳から79歳の死の前日まで書き続けた。最後の頃の日記はメモ程度であった。
以下が死の前日の日記。

四月廿九日。祭日。陰。

一人暮らしの孤独死だった。

今日は、『断腸亭日乗』と『荷風俳句集』を読んで過ごそうと思う。

第48回 宮島未奈著『成瀬は天下を取りにいく』

宮島未奈著『成瀬は天下を取りにいく』(新潮社)を読む。
この本には、「新潮社主催の新人賞で史上初の三冠に輝いた」作品である「ありがとう西武大津店」を含む、計6作品が収められている。

舞台は滋賀県大津市。
主人公は、強烈な個性を持つ「成瀬あかり」。
彼女の周辺の人物が、それぞれの視点で、中2の夏から高3の夏までの「成瀬あかり」を語るという形式で物語はすすんでゆく。

成瀬あかりは、とにかくマイペース。
周囲の目など気にせずに、それが成功するかどうかも気にせずに、やりたいことをやっていく。
彼女の圧倒的な行動力に周囲は影響され、なぜか元気になってゆく。

本の帯には、小説家、マンガ家、芸人やアーティストなど、各界から熱いコメントが寄せられている。
確かに、それも納得の最高の青春小説なのだ。

残りまであと10ページという感動のところで、妻がいろいろと話しかけてきた。
適当に相槌を打ちながら読んでいたが、我慢できなくなり、「お願い、あと少しで終わるから本に集中させて」と頼み、ラストシーンを味わった。
涙を流しつつ、本を閉じた。

本のカバー(イラスト)が、西武大津店をバックにして、埼玉西武ライオンズのユニホームを着た成瀬あかりというのも、ライオンズファンの私としてはうれしいところ。
「私の2023年度のベスト10」候補作品であることは間違いない。

是非、中学生、高校生、大学生、そして人生に疲れ気味の大人たちにも読んで欲しい。
読んで絶対に損はしないし、本当に元気が出るから。
映画化して欲しいし、大学生になった成瀬あかり、社会人になった成瀬あかりも見てみたい。
続編を期待する。

第47回  野球観戦に最適な季節と天気は?

4月9日(土)に、第76回春季県高校野球大会の1回戦、真岡高校対小山高校の試合(清原球場)を観戦した。
今春当塾を卒業生したH君が1年生ながらベンチ入りして、ブルペンで投手の球を受けていた。
なかなか風格があって、今後がとても楽しみだと思った。
また、応援にいらしていたH君のお母さんにも声をかけていただき、短い時間だったが楽しく会話をさせていただいた。

試合は、残念ながら1-6で負けてしまったが、真岡高校の選手たちには、課題を見つけて、夏の大会に向けてがんばって欲しいと思う。
ちなみに、真岡高校の監督であるK先生は、次男の高3時の担任で、たいへんお世話になった。

この日の天気はとても悪かった。
寒くて、雨が降っていて、選手たちも大変だったと思う。
スタンドで応援している野球部員や保護者も雨に濡れて大変だったはずだ。
この日は1回戦ということもあり、観客が少なかったので、私は傘をさして(合羽も着て)観戦していたが、観客が多いと他の観戦者の迷惑になるので傘をさせない。
雨の日の野球観戦は、正直、行くのを躊躇してしまう。
というか、基本、行かない。

野球観戦の最適な季節と天気はどんなものだろうか?
私は、新緑が美しくなる4月中旬から梅雨入り前までの季節と、秋晴れの日、青空のもとで行われるデーゲームが好きだ。
風薫る5月や赤とんぼが飛んでいる秋空のもとでの試合は最高だ。
午後1時か2時開始がいい。
観客はあまり多くない方がいい。
気分によって自由に席を移動できるくらいの余裕が欲しい。
コロナ禍の中で、プロ野球の試合は基本全席指定になってしまったのはとても残念。

野球観戦日和といえば、昔の日本シリーズである。
昭和から平成初期のプロ野球の日本シリーズは、秋空のもとで行われていたのだ。
私は一度だけ、秋空のもとでの日本シリーズを観戦したことがある。
1990(平成2)年の西武対巨人(西武球場)を友人のOとMと私の3人で観戦した。
チケットはOとMが、試合前日に徹夜して並んでとってくれた(ありがとね!)。
何戦目を観戦したのかは忘れてしまったが、この年の日本シリーズは西武が4勝して圧倒的な強さを見せたシリーズだった。
あの頃の西武球場(現、ベルーナドーム)には屋根はついていなかった。
今のベルーナドームよりもずっと広く感じたものだ。

現在、日本シリーズは営業面を考えてすべてナイトゲームになってしまった。
10月下旬や11月のはじめに、寒い中で屋外で行われるナイトゲームは最悪だと思う。 さて、今年は理想のコンディションで何試合観戦できるか?
今から楽しみにしている。

第46回  自信作

真岡に行ったついでに、行屋川水辺公園を歩いてきた。
言わずと知れた桜の名所である。

すでに桜のピークは過ぎ、散り始めていて、行屋川の水面にはたくさんの花びらが浮かんで、ゆっくりと流れていた。
この様を「花筏」という。

この様子をスマホで撮影し、川沿いを散策していたら、なかなか良い句が浮かんできた。
するするとできて、「これは傑作だ!」と思った。
「自分で言うな」という突っ込みが入りそうだが、本当に自信作ができたのだ。
傑作というものは、往々にしてすっとできるものなのである。
数年に一回あるかないかのことなのだが。

さっそく、LINEで妻と長男(社会人)と次男(大学生)に写真と俳句を送った。
妻からはすぐに、ギャグマンガ「磯部磯兵衛物語」のスタンプがきた。
磯部磯兵衛が親指を立てて「ぐっ!」とやっているスタンプ。

長男からは夜に、「何これ?」と返信が来たので「俳句」と言ったら、しばらくして「いい俳句だね」と返信がきた。

次男からは深夜に、「芭蕉?」と返信がきたので、「○○○○(私の俳号)」と返しておいた。私は、親指を立てて「ぐっ!」とやった。

ちなみに、妻が私の俳句を褒めることはあまりない。
その妻が褒めたくらい、今回の俳句はなかなかに良いできなのである。
野球でいったら、三塁打くらいかな。

今すぐここで紹介したいのだが、その前に新聞(ブロック紙)に投句してからにしようと思っている。
ここで発表してしまうと、未発表作品ではなくなってしまうので。
(新聞や雑誌、結社誌などに投句できるのは未発表作品のみ)。

というわけで、結果が出たらブログ内で発表します。
もしボツだったら、来年のこの時期に発表したいと思います。

いや、本当に自信作なのですよ。

第45回  新年度第一日目

3月27日(月)に尚朋スクールの新年度が始まった。
3月20日(月)に合格祝賀会を開き、その週は授業はなかったのだが、毎年この期間に新年度の準備、新入生の面談、在籍生の面談(希望者)などを行っている。
そのため、授業がないとはいえ、のんびりはしていられない。
新年度が始まり、塾生に教材やプリントなどを渡し、一週間の授業が終わって、ちょっと安心。
やっと一息できるのはゴールデンウィーク前後である。

今年の新年度初日も大忙しの一日だった。
この日は新中学1年生の数学・理科の授業のみなので私自身は授業はなかったが、いろいろあった一日だった。

授業前に、今春、無事志望校に合格した塾生と保護者様が挨拶にお見えになった。
直前期は心身を削ってがんばった子で、相当なプレッシャーを感じつつ受験勉強に取り組んでいた。
そんな彼女は、努力が実って無事志望校に合格した。本当に良かった。
ご本人もお母様も安心し、とてもうれしそうだった。
素敵なコーヒーカップと桜生八ツ橋、ありがとうございました。

塾の問い合わせが2件あり、うち1件はその日に面談を行うことになった。
当塾では、入塾時の面談をとても大切に考えている。
本人の現在の学力、性格、これまでの学習方法、生活面などをお聞きする。
その上で、当塾の指導方針、指導内容を説明するので、1件につき1時間以上かかる。
即入塾の場合は、さらに学習方法や手続きの話もするので、さらに時間がかかる。
学習塾を選ぶ、選んでいただくということに関しては、何よりもコミュニケーションが大切だと考えている。

当塾の卒業生(第26期生・新高1生)からLINEがあった。
野球部だった子で、小6の秋から入塾し、約3年半、文武両道でがんばった子だ。
彼は特色選抜で真岡高校に進学したのだが、なんと、春の大会でベンチ入りが決まったということだ。
これは本当にすごいこと。本人もとてもうれしそうだった。
もともと真岡高校の初戦は観戦する予定だったから、その旨を伝えておいた。
試合に出るかどうか分からないが、与えられた立場でチームに貢献して欲しい。
現在、当塾の高校球児は新高1生を含めて3校に5人。
今年も、都合がつけば現地に応援に行きたいと思っている。

当塾の卒業生(第23期生)から電話があった。
今春高校を卒業し、上京し4月から大学生になる子だ。
上京前に挨拶に来たいということだったので、急きょ授業終了後に会うことになった。
本人、お母さん、我々講師の4人で、1時間以上、高校時代の話や今後のこと、将来の夢、私の大学時代の話などをした。
彼女は社会問題に興味に持っていて、社会に貢献できるように勉強したいと話していた。
しっかりとした考えを持っていて、本当に立派だと思った。
高校時代は勉強が大変だったようだ。
しかし、挫けそうになったときは、中学時代の「宿題ノート」に書かれた私たち講師のコメント読み返し、自分を奮い立たせてがんばったそうである。
「先生たちのおかげで高校でもがんばれた」と言ってくれたが、「こちらこそ、ありがとう」という気持ちでいっぱいだ。
東京という広い舞台で視野を広げ、存分に活躍して欲しいと思う。
彼女の進学する大学は私の母校なので、「入学式前までに、ちゃんと校歌を覚えておきな」というどうでもよいアドバイスをしておいた。

2023年度の初日は、こんな一日だった。
交感神経が優位に立ちすぎた一日だったが、ありがたい悲鳴である。

塾生のみなさん、保護者のみなさん、新年度もよろしくお願い申し上げます!

第44回 30数年ぶり

先日、30数年ぶりに西武池袋線の大泉学園駅に降り立った。
ここは学生時代に約2年弱住んでいた街である。

今年の2月に、漫画家の松本零士さんがお亡くなりになった。
新聞やネットで松本さんの記事が出ていて、松本さんが50年以上大泉学園に住んでいらっしゃったこと、大泉学園駅北口に「銀河鉄道999」の主人公・星野鉄郎とメーテルのブロンズ像があるということを知った。
是非、いつか行ってみたいと思っていたのだ。

その日、大学生の次男とプロ野球のオープン戦(西武対楽天)に行った帰りに、西武池袋線に乗り、日が暮れつつある大泉学園駅に下車した。

私が住んでいた頃の西武池袋線は高架駅ではなかったので、すっかり変わった駅と街を見てびっくりした。
当時はなかった高層ビルがたくさんあり、私が学生時代だった頃の面影は何も残っていなかった。
星野鉄郎とメーテルのブロンズ像を見たあと、せっかくだから自分が住んでいたアパートに行ってみることにした。
当時通った店など一つもなくなっていた(と思う)が、約3㎞続く桜並木と練馬区立大泉中学校は当時の場所にあったので、なんとか目的地に辿り着くことができた。

最初は自信がなかったが、しばらく周辺をうろうろしていたら少しずつ当時の記憶がよみがえり、「このアパートだ!」と確信した。
当時、1階に大家さん家族が住み、2階に3部屋あり、3人の店子が住んでいた。
表札を見ると、現在は建物の持ち主が変わったことが分かった。
しかも、増築されていて、現在はアパートではなくなっていた。

30数年前の様々なことを思い出した。
駅へ向かうため五分咲きの桜並木を歩いていたら、懐かしく、少し恥ずかしい気持ちになった。

さまざまの事思ひ出す桜かな 芭蕉

第43回 「シン・ウルトラマン」を観る

昨年の5月に公開された、庵野秀明企画・脚本、樋口真嗣監督の「シン・ウルトラマン」をアマゾンプライムビデオで観た。
昨年、学生時代の友人が「おもしろかった」と感想を伝えてくれていたので、いつかは観ようと思っていた。

ネットでの感想は賛否両論あった。
実際に観た私の感想は、エンターテイメント作品としてとても良くできていたと思う。
子供時代に「ウルトラマン」を観ていた人間としては、押さえるところは押さえていたし、細部の新しい解釈にも違和感がなかった。
とてもおもしろかった。

内容は別として、物語終盤の以下のシーンが印象に残った。

禍威獣特設対策室(禍特対)の専従班・非粒子物理学者である滝明久(有岡大貴)が、「もう何でもウルトラマン頼みですね」と、イライラしながら自分たちの力のなさを嘆く。
すると、禍特対の班長である田村君男(西島秀俊)が、「昔から人間、困ったときは神頼みだ。ウルトラマンが今もっとも神様に近い存在だ」と慰めるのだ。

以前、妻が「日本人のダメなところは、何でも自分自身で解決しようとするのではなく、いつか誰かが何とかしてくれるだろうと思っているところ。これは、ウルトラマンの影響があるのではないかと思う。子供の頃からウルトラマンを見て育って、そんなメンタルになっているのではないか」と指摘していたのだ。

もちろん、日本人は昔から、「蒙古襲来時に神風が吹いた。だからいざとなったら神風が吹く」とか、江戸時代の庶民には「お上意識」が身についていたりしたので、妻の指摘が100%正しいとは思わない。
ただ、少しはそんなところもあるのかなと思ったわけである。

それはさておき、「シン・ウルトラマン」はなかなかおもしろい作品でした。
ウルトラマン好きの方は是非ご覧下さい。